世耕氏 保守分裂の“仁義なき戦い”「政治経験26年の私か、二階氏ご子息の新人か。有権者の判断を」

2024年10月06日 05:30

社会

世耕氏 保守分裂の“仁義なき戦い”「政治経験26年の私か、二階氏ご子息の新人か。有権者の判断を」
 記者会見で衆院選への出馬を表明する世耕弘成氏=5日午後、和歌山県田辺市 Photo By 共同
 自民党の派閥裏金事件で離党した世耕弘成前参院幹事長(61)=和歌山選挙区=が5日、27日投開票の衆院選に和歌山2区から無所属で鞍替え出馬すると正式表明した。和歌山県は「10増10減」の区割り変更に伴い、小選挙区が3から2に1減。再編された2区には、自民から引退を宣言した二階俊博元幹事長の三男伸康氏(46)が出馬予定。世耕氏は2022年の知事選候補擁立などで二階氏と主導権争いを続けてきた歴史があり、保守分裂の“仁義なき戦い”となる。
 世耕氏はこの日、同県田辺市で後援会幹部らと会談し出馬を報告。その後会見し、組織力を誇る伸康氏側とどう戦うかを問われ「政治経験26年の私か、二階氏ご子息の新人か。有権者の判断を仰ぎたい」と述べた。以前から「国のかじ取りをしたい」と話すなど首相の座を狙っており、衆院への鞍替えを模索してきた。選挙区が重なる二階氏が引退。伸康氏が自民公認候補として立候補するが、無所属となったことを好機と判断したようだ。

 伸康氏側は首長や党県連を挙げた総力戦で対抗。県連は4日に世耕氏を批判する談話を発表し“先制パンチ”。党員の締め付けも徹底し「大きな禍根を残す」(地元首長)と懸念する声も出ている。

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