自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、東京第5検察審査会は4日までに、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で不起訴とした世耕弘成衆院議員(和歌山2区)の資金管理団体「紀成会」の会計責任者で秘書だった男性について、再捜査を求める「不起訴不当」を議決した。特捜部が再捜査し、改めて処分する。裏金事件で検審が実質的な判断を示すのは初めてとみられる。
検審は議決で「一般市民の感覚から極めて高額で刑事責任を負うべきだ」とした。世耕氏本人と同団体の事務担当者は「不起訴相当」だった。旧安倍派から1542万円を受領していたなどとして告発されていた。
第5検審は萩生田光一衆院議員(東京24区)のほか、関係政治団体の会計責任者ら2人については「不起訴相当」と判断した。