池田復調 今季自己最高2位で来週V宣言出た

2012年09月03日 06:00

ゴルフ

池田復調 今季自己最高2位で来週V宣言出た
18番、バーディーパットを沈めトップに並んだ池田勇太はガッツポーズ
男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック最終日
(9月2日 山梨県富士河口湖町 富士桜カントリー倶楽部(7437ヤード、パー71)
 池田勇太(26=日清食品)が今季自己最高の2位に食い込んだ。5打差の7位から出て、7バーディー、3ボギーで、この日のベストスコアとなる67と猛追。最終18番では会心のバーディーを奪ったものの、同じく18番をバーディーとした金庚泰(26=韓国)に1打及ばなかった。それでも今季5度目のトップ10入りに自信を深め、早期のV宣言も飛び出した。金庚泰は68で回り、通算8アンダーで今季初勝利、通算5勝目を挙げた。
【最終R成績】

 「ようやったろ?」。敗れたとはいえ力は出し切った。金庚泰のバーディーを見届けた池田の表情はすっきりとしていた。「キョンちゃん(金庚泰)の18番はナイスバーディーだったし、久しぶりにいい優勝争いができた。これで勝てたら100点満点だったけどな」

 5打差のスタートから、出だしの6ホールで4バーディーを奪い、あっという間に首位に並んだ。混戦のまま迎えた上がり3ホール。16番パー3では風を読み切れずに池に落とし、痛恨のボギーに「チッ」と舌打ち。17番パー5も難しいピン位置を攻略できずにパー止まりだった。

 だが、首位と1打差の最終ホールで、目の覚めるようなスーパーショットが飛び出した。左バンカーから186ヤードを左1・5メートルにぴたり。6Iのドローボールで狙い通りの軌跡を描いた。大歓声に包まれて首位タイでホールアウトし、後続の結果を待った。同スコアで並んでいた1組後ろの金庚泰が18番をバーディーとして突き放されたが、池田らしい爆発力のあるプレーは戻ってきた。

 8月の試合のない週には、後半戦に向けて熊本で10日間のミニ合宿を行った。朝からランニングやトレーニングで体を鍛え直し、クラブも見直して自分にフィットする昔のモデルのアイアンを引っ張り出した。2週前の関西オープンでは3日目に62のビッグスコアを出して4位。そして、今回も2位と結果は出始めている。

 開催コースは変わったが、今週のトーシン・トーナメント(6日開幕、三重・涼仙GC)は歴代優勝者。来週のANAオープン(13日開幕、北海道・札幌GC輪厚コース)も2年前に勝って男泣きした思い出のコース。「かなりよくなってきたと思うし、輪厚ぐらいで優勝を目指してモチベーションを上げていこうかな」。池田の季節がようやく始まろうとしている。

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