正木 パラリンピック今大会日本金メダル1号
2012年09月03日 06:00
柔道
宣言通りにつかんだ金メダルだった。正木が柔道(視覚障害)の男子100キロ超級で日本勢に初のメダルをもたらした。「ホッとした。今までで一番重いメダル」と満面の笑みを浮かべた。
強豪・天理大では、ロンドン五輪で男子柔道を率いた篠原信一監督から指導を受けた。「その時の感覚は今でも体に残っている」。ロンドン五輪100キロ超級で優勝したリネール(フランス)らとも練習をつんだ。しっかり組んで投げる柔道を叩き込まれただけに、互いに組んだ状態から試合を始める視覚障害者柔道は合っていた。決勝は先に仕掛けた相手がつぶれた隙を見逃さず、崩れけさ固めで一本勝ちした。
25歳で極めた頂点。「両親や先輩方、先生方のおかげでここまでこられた」と感謝の言葉を何度も繰り返した。「柔道は生きがい。この世界はやめられない」。早くもリオデジャネイロ大会での連覇を見据えた。
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