日馬富士 プロテイン効果で“横綱ボディー”完成間近
2012年09月03日 06:00
相撲
ライバルとの稽古に日馬富士が燃えた。両大関との申し合い。いきなり稀勢の里を寄り切った。その後は相手の懐に入れず連敗。「クソー」と闘志に火が付くと、そこから独り舞台となった。琴奨菊、稀勢の里を圧倒し11連勝。大関2人相手に14戦12勝2敗。全く寄せ付けなかった。
左目を打撲してひやりとさせたものの、今後に影響が残るケガではなさそう。「稽古場なんでね。本場所は違うから。稽古場で勝てて横綱にはなれないから」と謙遜するが、好調をキープしているのは間違いない。その原動力が完成間近の“横綱ボディー”だ。
今年春場所前から本格的な体づくりを始めた。昨年末、ベンチプレスの選手でアジア選手権93キロ級の優勝経験を持ち、トレーナーでもあるムンフ・エルデネ(モンゴル)と知り合い、1年間のトレーナー契約を結んだ。それまでは自己流の筋トレだったが「トレーニングの方法とかいろいろ教えてもらった」とエルデネの指導で体を鍛えた。「巡業から帰ってきてから2週間はトレーニングしていた。体ができて力がついたように思う」と成果も実感していた。
筋トレ導入と同時に、牛乳とプロテインを混ぜたものを飲み始めた。1日3回で合計1・5リットル。「10代のときにも飲んでいたが、下痢したりしてよくなかった。でも今は大丈夫。ずっと飲み続けている」。おかげで体重は5キロ増えて自己最重量の133キロになった。
3日も鳴戸部屋に出稽古し、稀勢の里と稽古する予定。大きく強くなった肉体をライバルとの稽古で鍛え上げ、念願の綱をたぐり寄せる。
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