若武者復活!高安「老子」の言葉胸に自己新6連勝!
2012年09月15日 06:00
相撲
22歳の平幕・高安がベテラン朝赤龍を突き出し、初日からの無敗をキープした。ここ2場所は伸び悩んでいたが、昨年11月に急逝した先代鳴戸親方(元横綱・隆の里)から教えてもらった「老子」の言葉を胸に稽古に精進し、初日からの連勝を自己新記録の「6」に伸ばした。琴奨菊、把瑠都に加え、この日から琴欧洲も休場。3大関がいなくなった中、白鵬、日馬富士、稀勢の里、高安、旭天鵬の5人が全勝を守った。
何の邪心もない。ただひたすら強い気持ちで前に出るだけだ。平成生まれの高安が9歳年上の朝赤龍を突っ張りで圧倒し、自己新となる初日からの6連勝。「ちゃんとした目標を掲げて相撲を取っている。やるからには全部勝つような気持ち」。“一日一番”と謙虚に話す力士が多い中、全勝宣言をしてしまうところが22歳の若者らしい。
昨年7月の名古屋場所で平成生まれとして初めて幕内に昇進。とんとん拍子に番付を上げ、先々場所に前頭筆頭となったが、そこから上位の壁にぶち当たった。上位陣に全く歯が立たず5勝10敗。「自分の非力さが分かった」。前頭5枚目の先場所も6勝9敗で、10年九州場所で関取に昇進してから初めて2場所連続で負け越した。
しかし、この若者には角界一厳しいと言われた先代鳴戸親方の指導を耐え抜いた根性が備わっている。「天網恢恢(てんもうかいかい)疎にして漏らさず」。昨年11月急逝した先代から何度も言われた「老子」の言葉を思い出した。天の張る網は広くて目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない、悪事をすれば必ず天罰が下るという意味。高安は、稽古をサボれば必ず悪い結果につながる、だから努力を怠ってはならないと解釈した。「やることをやってきたんで今場所は自信があります」。ひたすら稽古場で鍛え抜き復活につなげた。
兄弟子の稀勢の里が「内容もいい」と褒めれば、北の湖理事長(元横綱)は「元気だから日馬富士との対戦があるかもしれない」と、連勝を伸ばせば西前頭9枚目ながら綱獲り大関への挑戦権を得る可能性を示唆した。「上位で取ってみたいという気持ちがあるので連勝を伸ばしていきたい」。新進気鋭の若武者が、3大関休場という波乱の場所を面白くする。
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