錦織 ツォンガ下し8強!強打覚悟で「フォアに振った」奏功
2014年11月01日 05:30
テニス
世界ランキング7位で第6シードの錦織圭(24=日清食品)が8強入りを決めた。世界12位で第10シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(29=フランス)に6―1、4―6、6―4。地元フランスの英雄との2時間を超える激闘を制した。第8シードのアンディ・マリー(27=英国)は8強入りし、年間成績などの上位8人によるATPツアー・ファイナル(11月9~16日、ロンドン)出場が決定。31日には準々決勝が行われた。
ほとんど表情を変えなかった錦織がようやくニッコリと笑った。5―4で迎えた最終セットの第10ゲームでブレークに成功。ツォンガへの応援が渦巻くアウェーの雰囲気にものまれず、相手の2度のダブルフォールトにつけ込んで勝機をつかんだ。
「最後までどっちに転ぶか分からない状況だった。マッチポイントを決められてよかった」と難敵を下し、スタンドに陣取るコーチたちに向けてガッツポーズを送った。
試合開始直後は4ゲームを連取するなど圧倒した。「理想的なテニス」とベースラインの内側に入り、積極的に仕掛ける。元世界5位の実力者からわずか30分でセットを奪取。だが第2セットはツォンガの反撃が待っていた。第6ゲームで錦織が3度のブレークチャンスを逃すとピンチをしのいだツォンガは直後から開き直ったように強打を放ってきた。
第2セットを落とした錦織は「相手のバックに集めすぎて読まれていた。好きな展開にもっていかれた」と反省し、戦略を転換。「フォアは彼の武器だけど最終セットはフォアにも振った。自分にチャンスが多く来るように」とツォンガの強打を覚悟の上で左右に球を散らした。最終セットの勝率はこの1年で約9割と抜群の勝負強さを誇る。相手への対策に縛られて窮屈になるよりは、自信を持って自分の強みを生かすテニスに切り替えて結果を出した。
ツォンガとの対戦は昨年のこの大会以来で、前回もフルセットの末に錦織が勝利した。当時はツォンガが世界9位、錦織が19位。1年たって立場は逆転したものの、今回も結果は同じ。錦織がトップ10選手の実力を十分に示し、僅差の戦いをものにした。
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