駒大、独走で史上3校目の4連覇!7大会ぶりの箱根制覇へ弾み
2014年11月03日 05:30
駅伝
駒大が史上3校目となる4連覇を達成した。1区の村山謙太(4年)、4区の中村匠吾主将(4年)とダブルエースが好走し、最後まで先頭を譲らない強さを見せつけて5時間14分36秒で完勝。12度目の優勝は単独最多となった。2位に明大、3位に青山学院大が入り、今年の箱根駅伝を制した東洋大は4位。5区で明大の横手健(3年)が区間新記録をマークし、今大会から新設されたMVP賞に輝いた。
1区から一度も先頭を譲らなかった。駒大の最終8区の馬場は2位と3分50秒差の貯金を生かして逃げ切り。大八木監督は「ミスなく、しっかり走ってくれた。1区からトップで来て、その流れをうまくつくった」と選手を称えた。4連覇は大東大(4~7回)、早大(24~27回)に続き3校目の快挙で、優勝回数も単独トップの12回。昨年は箱根での3冠を見据えて胴上げをしなかったが、2つの偉業達成に指揮官が4度、宙を舞った。7大会ぶりの箱根制覇へ大きな弾みをつけた。
立役者はダブルエースだ。1区の村山は、城西大の双子の弟・紘太と5キロすぎからペースを上げた。大東大の市田が13キロすぎに仕掛けたが「ラストは自信がある。射程圏内だった」と満を持してスパート。弟とのデッドヒートは、中継所の2区走者の立ち位置が悪かったため交錯した。それでも、たすき渡しのわずかな差で区間賞を獲得して流れをつくった。
主将の中村も“ぶっつけ本番”で結果を残した。疲労からくる体調不良のため7月下旬から約1カ月、チームから離れて国立スポーツ科学センター(JISS)で別メニューで調整。体づくりをメーンに、心肺機能が低下しないように低酸素室で過ごした。台風で中止となった10月の出雲駅伝もエントリーから外れ、今季初のロードレースだったが「区間賞は最低限」とさらり。2位に2分4秒差をつけて5区に渡し、勝負を決めた。
狙うは7大会ぶりの箱根路の頂点だ。村山が「箱根で勝たないと強いとは言えない」と言えば、中村も「まだ2カ月あるので100%を見せられると思う。最後に優勝して後輩たちに結果を残したい」と力を込める。2本柱を擁する藤色のたすきが、箱根路の快走を予感させた。
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