倉本 会長で賞金王!「複雑」も二足のわらじで史上初快挙
2014年12月01日 05:30
ゴルフ
史上初の“賞金王会長”が誕生した。最終ラウンドが悪天候で中止となり、第2ラウンドまで通算12アンダーで首位だった日本プロゴルフ協会(PGA)会長・倉本昌弘(59=フリー)の今季ツアー2勝目(通算5勝目)と4年ぶり2度目の賞金王が決まった。今大会の賞金1200万円を加えた今季獲得額は約3929万円で、4位だった室田淳(59=サメジマコーポレーション)を逆転し、約118万円の差をつけた。
傘を叩く雨が強さを増した午前10時37分、倉本は3番ホールのプレー中に、中断のサイレンを聞いた。それから約1時間後に中止のアナウンス。最終順位は前日までの成績で決められることになり、大会前まで賞金ランク首位の室田を土壇場でかわし、4年ぶりの賞金王となった。
「選手としては凄くうれしい。でも、僕は室田さんが賞金王になるべきだと思っていた。それだけの実力、安定感はピカイチ。僕は日本シニアオープン以降、パットが凄く良くてそれが運良く最終戦まで続いてくれただけ。会長の立場としては正直、複雑な気持ち」と話した。
昨年、PGA幹部と暴力団の交際が発覚し、前会長らが総辞職。今年2月の会長選挙に立候補し「PGAをクリーンな組織へ改革できるのは自分しかいない」と訴え新会長に選ばれた。
PGAはツアープロやインストラクターら約5200人の会員を抱える大きな組織。そのため、当初は競技者との二足のわらじは履かないつもりだった。だが「PGAの営業に役立つなら」と周囲の後押しもあり11試合に出場。満足な練習ができない中で2勝を挙げ「昨年までの財産でプレーしていた。無理をしないことが功を奏した」と振り返った。
営業活動や組織改革のため、これまで全国各地に足を運び会長業に打ち込んできた。それでも「人によってはゴルフに集中してきたんじゃないのと思われることもある」と批判も耳に届いている。来季は会長業務がさらに多忙になる見込みで出場試合は減るという。「新規事業も始まる。これからは先頭に立って動かなくては」と賞金王会長は表情を引き締めた。
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