ストップ・ザ・外国人力士 稀勢にチャンスあり 玉ノ井親方期待
2016年01月10日 09:10
相撲
「本当にあっという間だった。誰も思ってもいなかったと思う。我々の時も外国人力士はいた。強いのは分かっていたけれど、隙があった」
10年前の記憶は鮮明だ。負ければ関脇・白鵬との優勝決定戦だった千秋楽の結びの一番。相手は7場所連続で優勝していた横綱・朝青龍だった。
「相手は右肘をケガしていて、使えないのは分かっていた。だから(相手十分の)左四つになっても、左一本では相撲が取れない。早く自分の型にして、攻めようと考えていた」
右上手を引くと、すぐさま出し投げで朝青龍を転がし、自身3度目の優勝を飾った。宿敵朝青龍には通算10勝15敗だった。苦手意識を作らなかったことが奮闘の要因だ。
「むしろ相手の方がやりづらいと思っていた。(横綱の)向こうは負けられない。こっちはぶつかっていくだけ。相手の気持ちを読むことも大事だ」
この10年、日本出身力士に優勝のチャンスがなかったわけではない。大事な一番でモンゴル勢に勝てない現役力士たちがもどかしい。
「(個々の力量に)そんなに差はない。冷静に闘うことができていない。まずは自分の相撲を取ること。相手に取らせるんじゃなく、自分から踏み込んで、相手より早く攻めないといけない」
幕内の外国人力士の数は10年前の12人に対し、現在は15人に増えた。横綱は朝青龍だけだったが、現在は白鵬、日馬富士、鶴竜のモンゴル勢3人が占める。日本人大関は稀勢の里、豪栄道、琴奨菊と3人いるが、取り巻く環境は変わっている。
「かなり厳しくなっている。でも、厳しいからこそ、乗り越えれば大きい。誰かが優勝すれば、続く力士が出てくるんじゃないか。(日馬富士を圧倒した昨年の)九州場所千秋楽の稀勢の里を見ると、やはりチャンスはあると思う」。
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