どうなる三賞!?ガラリと変わった審判部メンバーの視点
2016年05月04日 12:00
相撲
三賞が制定されたのは1947年(昭22)。しばらくは各賞1人ずつ受賞していたが、近年は該当者なしの場所も多い。平成以降の163場所で該当者がなかったのは、殊勲賞が48場所(全体の29・4%、年6場所平均で1・77場所)、敢闘賞が9場所(5・5%、0・70場所)、技能賞が42場所(25・8%、1・55場所)となっている。
横綱を倒しても負け越す場合があるだけに、殊勲賞の該当者なしが多いのは納得できる。だが、技能賞の受賞者がこれほど少ないのは驚くばかりだ。しかも2013年(平25)以降はその傾向が顕著となり、先場所までの20場所で該当者なしは15場所を数える。その間に受賞したのは妙義龍、千代大龍、安美錦、嘉風(2回)の4人だけ。ファンから「最近は抜群の技能を持つ力士が減ってしまったのか」と思われても仕方がない。
最近の三賞選考委員会では、ある力士が技能賞候補に挙がった際に「雑な相撲も多い」という“引き算”によって選出されなかったこともあった。総合的見地、他の場所との比較では候補を挙げにくくなるというのは分からなくはない。ただ、その場所で最も技能が光った力士を表彰するという見方に変えれば候補者は出てくるはずで、複数が挙がった場合はその中から一人を選べばいいのではないか。
今場所は突き押しの威力が増した琴勇輝、右差しにたけた勢が新関脇となり、右上手を引けばうまさを発揮する遠藤は再入幕となった。他にも一芸に秀でた力士や技能相撲と言っていい力士は多数いる。日本相撲協会の役員改選により、今場所から審判部の面々は様変わりした。今後の三賞選考の流れが決まる場所といっても過言ではないだけに、新たに三賞選考委員会に参加する親方衆がどういう視点で候補者を推薦するのか。今から楽しみにしている。 (記者コラム・佐藤 博之)
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