錦織、攻めの姿勢取り戻し逆転「自分から打っていこうと意識」
2016年05月04日 23:55
テニス
最後はフォニーニのサービスゲームをラブゲームでブレークして2時間11分の熱戦にピリオド。悲願のマスターズ大会初制覇に向けて初戦を突破し「勝てうれしい」と話した錦織だが、その顔に笑みはなかった。
「出だしは良かったんですけど、彼(フォニーニ)のプレーが上がってきて、第2セット以降はリズムを崩してしまった」と錦織。「相手のミスに助けられた。負けを覚悟した」とも語った。
世界ランキング31位と格下ながらクレーコート巧者のフォニーニに思わぬ苦戦を強いられた。第1セットは第1ゲームでいきなりブレークに成功すると、第3ゲームもブレークして6―2。ところが、第2セットはブレークのチャンスが全くなく、第8ゲームでブレークを許して3―6で失った。第3セットも主導権を握っていたのはフォニーニだった。第7ゲームでブレークを許し、あと1ゲーム失えば敗戦という第10ゲームでようやくブレークに成功。第11ゲームをキープし、第12ゲームは一気に押し切った。
「自分が消極的というか、守りのプレーになっていたので最後の数ゲームは自分から打っていこうと意識してプレーしました」と錦織。土壇場で自らのスタイルを取り戻し、勝利にこぎつけた。
3回戦では過去6戦全敗と苦手にしている第10シードのリシャール・ガスケ(29=フランス)と対戦。「プレー自体は悪くないので、この調子をキープして次も頑張りたい」と表情を引き締めた。
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