稀勢の里 苦手名古屋で綱獲りへ白星発進「集中していった」
2016年07月11日 05:30
相撲
綱獲り大関が好発進した。2場所連続13勝を挙げている大関・稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)は初顔合わせとなった平幕・御嶽海(23=出羽海部屋)を寄り切り、白星発進となった。名古屋場所では過去11勝が最高で、初場所とともに不得意な場所だが、落ち着き払った万全の内容で進化を見せた。3横綱はいずれも快勝。大関・照ノ富士は先場所からの連敗を13で止めたが、琴奨菊、豪栄道の両大関は黒星発進となった。
【初日取組結果】
力の違いを見せつけた。御嶽海は入幕5場所目で大関初挑戦。突き押しが得意で立ち合いの変化もあるくせ者だが、新鋭に何もさせなかった。立ち合いですぐに左を差してつかまえ、右上手を取るとじわじわと前に出て寄り切り。稀勢の里は落ち着き払った表情で27本の懸賞金を受け取った。
「集中していった。狙い通り?そうですね」。出番前まではにこやかな表情が目立っている大関だが、支度部屋では笑みをこぼすことなく冷静に振り返った。
暑さとの闘いとなる名古屋場所は、得意ではない。幕内昇進後は15度の負け越しがあるが、名古屋では05、08、10年と3度悔しい思いをしている。最高成績は13年の11勝で、同じく11勝しか挙げたことのない初場所とともに“鬼門”と言える場所だ。これまではがむしゃらな稽古で場所に備えたが、今場所前は二所ノ関一門連合稽古で疲労がたまると、翌日から2日間、土俵上での稽古を回避した。あえて休みを入れたことで「いい具合にやれると思うし、そういう状態に持っていけました」と万全の状態で初日を迎えられた。不安がなければ、23歳の新鋭にも慌てることはなかった。八角理事長(元横綱・北勝海)も稀勢の里の相撲内容を評価した。取組前は「(初日は)前の日の相撲を見ていないから難しい」と話していたが、危なげない取り口を見ると「自分の形に持っていって慌てなかった。立ち合いも良かった」と賛辞を並べた。
綱獲りは初優勝が条件となる。そのためには格下相手の黒星は避けたい。取りこぼせないと考えれば重圧にもなり得るが「今から緊張してもしようがない」と平然としている。下半身の安定と精神的な安定。今場所の稀勢の里も、簡単には負けない雰囲気がある。
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