また新星JK!長谷川涼香“銀時計”でメダル候補に急浮上

2016年07月11日 05:35

競泳

また新星JK!長谷川涼香“銀時計”でメダル候補に急浮上
国体予選で好タイムをマークした長谷川涼香
 女子高校生の勢いが止まらない。競泳の国体東京都代表選手選考会が10日、東京辰巳国際水泳場で行われ、リオデジャネイロ五輪女子代表の長谷川涼香(16=東京ドーム)が女子200メートルバタフライで今季世界ランキング3位となる2分6秒0をマーク。15年世界選手権銀メダル相当の好タイムで、4月の日本選手権で出した2分6秒85の自己ベストを大幅に更新し、リオのメダル候補に急浮上した。
 日本記録を連発する池江に負けじと、16歳が好タイムを叩き出した。目標だった2分6秒73の高校記録を塗り替えて、さらに今季世界3位の記録をマーク。リオ五輪前最後の試合で好結果を出し「かなり安心しました。五輪が楽しみになりました」とえくぼを見せた。

 2日前の8日に長野県での合宿を終えたばかり。過酷な練習で疲労も残っていたが「五輪前最後のレースだったので、タイムを出したかった」と気合を入れ直した。出陣前、家族には「絶対高校新を出す」と宣言。自ら奮い立たすと、「150メートルまでであまり疲れを感じなかった」という。16歳はアクセル踏みっ放しの状態で残り50メートルも果敢に攻め続けた。

 文武両道を目指して遠征前には授業の範囲を先生に尋ねて、タブレット端末iPadで教科書を撮影。1日10キロ以上も泳ぎ込む中、五輪が近づいても朝食前や夕食後に机へ向かう“生真面目ルーティン”は変わらない。五輪切符獲得後も国内に残って学校に通いながら競技と学業を両立。今回の記録について、父は「手を抜かずに練習している成果が出た」と目を細めた。

 東京・淑徳巣鴨高の後輩・池江からは、通信アプリのLINEを通じて「高校新おめでとう」とメッセージが届いた。すると、「璃花子には負ける(笑)日本新おめでとう」と返信。脚光を浴びる後輩と切磋琢磨(せっさたくま)し、リオに臨む。初めての五輪の目標は決勝進出。今季世界3位のタイムでも見据える先は変わらないが「自信を持って決勝に行けるかな」と16歳の心には表彰台へとつながる余裕が生まれていた。

 ◆長谷川 涼香(はせがわ・すずか)2000年(平12)1月25日、東京都北区生まれの16歳。水泳のコーチの父の影響で幼少期から水泳を始め、5歳で4泳法マスター。中3の全国中学生大会100メートル、200メートルバタフライ2冠。名前は競馬ファンの父が名馬サイレンススズカにほれて命名した。家族は両親と弟。1メートル65、56キロ。

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