明大中野 FW軸に27年ぶり花園初戦突破 モールで2トライ
2016年12月28日 05:30
ラグビー
「硬さがありましたけど、勝ってほっとしました。スクラムの安定が大きかったし、モールもまあまあ良かったと思う」
勝田宗頼監督はハンドリングエラーが多発した試合内容に満足こそしなかったが、FW陣を称えた。スタンドには東京から400人の現役生徒が新幹線で応援に駆けつけ、さながらホームゲームのよう。「メイナカ」が一体感でも相手を圧倒した。
普段から東京都世田谷区にある明大ラグビー部のグラウンドを借り、練習を行う。この秋もシーズン中にもかかわらず、明大の選手やコーチが労を惜しまず練習相手をこなし、指導してくれた。両者そろっての「正月越え」を目指していたが、大学は11日の3回戦で京産大に敗れた。それでも「負けた後も練習に付き合ってくれた。感謝しかないです」と西川。都予選後、左右にぶれやすかったスクラムで低く真っすぐ押す技術を叩き込まれた。FW陣の平均体重は86・8キロ。同96・5キロの東京や同96・25キロの国学院栃木には及ばないが、明大伝統の重戦車ならぬ“中戦車”で和歌山工を圧倒してみせた。
都予選決勝では国学院久我山と19−19で引き分け、抽選で27年ぶりの花園切符をゲット。以来、周囲から「神ってる」とおだてられるSH今井主将だが「大学の選手、OB、久我山、いろんな人の思いを背負って戦いたい」と浮かれる様子はなかった。
▽明大中野 1929年(昭4)に私立中野中(旧制)として開校。1949年(昭24)、明大の付属校となって現在に至る。校風は「質実剛毅・協同自治」の男子校。現在の生徒数は1220人。ラグビー部は1980年(昭55)に創部。花園出場は88年度、89年度以来3度目で、最高成績は88年度の3回戦敗退。同校の主なOBに俳優の西田敏行ら。
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