白鵬休場 右足親指捻挫に加え右太腿痛も併発…横綱で3度目
2017年03月17日 05:30
相撲
足裏の痛みに加えて右母趾(足の親指)捻挫は昨年9月の手術部位の再損傷。おまけに右太腿痛まで併発した。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)は「気持ちを切り替えて、一から出直すしかない」とこの日、姿を見せなかった弟子の胸中を代弁した。
優勝は全勝した昨年5月の夏場所が最後。賜杯が遠のくのは自身最長を更新して5場所目になった。金星配給数についても、横綱に昇進した07年以降、15年までは多くても年6場所で2個だったが、16年は全休もあり5場所で3個、今年は19日間で既に3個と圧倒的な強さは影を潜めた。急速な衰えを数字が示し、同親方も「実際に足腰は少し衰えていると思う」と認めるしかなかった。
肉体だけでなく気力の衰えも懸念される。先場所中、元・大鵬の話題に及ぶと33度目の優勝を飾った当時を思い起こし「大鵬さんの記録を超えて緩くなった部分がある。無理やり、奮い立たせているというか」と明かした。全盛期のような闘争心は見られず、今場所でも優勝から遠ざかることの、もどかしさを聞かれても「全然ない。目指せ東京五輪(の土俵入り)」と目の前の一番より、3年後を見据えた。
4日目の一番で審判長を務めた藤島親方(元大関・武双山)が「仕切っている時から元気がないというか、今までのような闘志がなかった」と話したように、周囲の心配する声も年々、増えている。「無理するとどこか痛めるようになってきた」。11日に32歳になった第一人者。土俵を引っ張ってきた男にもう一度、我が世の春は訪れるのか。今、正念場に立たされている。
▼八角理事長(元横綱・北勝海)白鵬は足が悪かったから気持ちも乗らなかったのか。休場はお客さんに申し訳ないが、ケガを治せば今までの白鵬に戻るだろう。
≪4横綱皆勤珍しい≫15日制となった1949年(昭24)夏場所以降、4横綱は今回で12回目。今場所を含めた61場所で4横綱が全て皆勤したのは9度だけ。最後の4横綱皆勤は90年九州場所(北勝海=9勝6敗、旭富士=12勝3敗、千代の富士=13勝2敗V、大乃国=10勝5敗)。その後は9場所連続でいずれかの横綱が休場している。
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