萩野200M個人メドレーは銀 日本勢金1号お預け「力不足」
2017年07月28日 05:30
競泳
「いやあ、力不足です。悔しいです」
エースは諦めなかった。前回大会は自転車で転倒して右肘を骨折して欠場。その際に関節内に発生した余分な骨を除去するため、昨年9月に手術を受けた。痛みはなくなったが、今季は例年より約3カ月始動が遅れ、泳ぎの完成度が上がらなかった。4月の日本選手権では5連覇していた400メートル個人メドレーで瀬戸に負けた。
これまで「何もしなくても勝手にいい泳ぎができた」自由形の不振は深刻だった。フォームを意識し過ぎると、闘争心が出ない。タイムが悪いと、自信を失う。負の連鎖に陥って、眠れない夜が続き「(精神的に)来てます。正直しんどいです」と弱音を吐くこともあった。
今大会は400メートルや200メートルの自由形のエントリーを回避せざるを得なかった。「ここが凄く正念場のような気がする。最後は気持ちです」。個人種目は個人メドレー2種目と200メートル背泳ぎに絞った。自らを奮い立たせて6月にスペインで高地合宿に参加。集中したトレーニングでスピードに磨きをかけてきた。
何とか世界と戦えるレベルまで調子を上げてきた。今大会最初の種目で金メダル獲得はならなかったが、個人種目はあと2つ残っている。「まだ残り種目がありますし、頑張ります」。次こそは頂点を狙う。
◆萩野 公介(はぎの・こうすけ)1994年(平6)8月15日、栃木県小山市出身の22歳。栃木・作新学院3年だった12年ロンドン五輪男子400メートル個人メドレー銅メダル。13年日本選手権で史上最多5冠。世界選手権は13年に2種目で銀メダルを獲得したが、15年は右肘骨折で出場を逃した。16年リオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレー金、200メートル同銀、800メートルリレー銅。1メートル77、72キロ。
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