愛2位で賞金トップ「成長できた」、日本勢4年ぶり女王見えた

2017年11月06日 05:30

ゴルフ

愛2位で賞金トップ「成長できた」、日本勢4年ぶり女王見えた
TOTOジャパンクラシック最終日 18番、優勝したフォン・シャンシャン(右)を称える鈴木愛 Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック最終日 ( 2017年11月5日    茨城県小美玉市 太平洋クラブ美野里コース=6608ヤード、パー72 )】 鈴木愛(23=セールスフォース)が賞金ランク首位に立った。2打差の2位から出て一時は1打差まで詰め寄ったが、68の通算17アンダーで2位に終わった。それでも今季の獲得賞金を1億2577万7760円(1ドル=110円の暫定レートで計算)とし、13年森田理香子以来の日本人賞金女王が現実味を帯びてきた。フォン・シャンシャン(28=中国)が68で回り、通算19アンダーで大会連覇。米ツアー8勝目を挙げた。
 フォン・シャンシャンを1打差に追い詰めて迎えた最終18番。鈴木は「シャンシャンは必ずパーにしてくる。(バーディーを取って)プレーオフへ」と集中力を高めた。161ヤードからの第2打で5Iを選択。しかし、好調を維持し続けたショットがわずかに狂いグリーンを逃した。結果はボギー。それでも「最後まで諦めないという気持ちを取り戻した。メンタルの部分で成長できたと思う」と大きくうなずいた。

 2打差2位につけた前夜。逆転での米ツアー初優勝へ好位置に付けた鈴木だったが、母・美江さん(47)の目には「いつも通り。何も変わらない」と映っていた。応援に訪れた弟・宏典さん(17)と3人で宿舎近くで鍋を囲み、和やかな時間を過ごした。

 しかし、朝の練習ではショットの調子が上がらず「リズムと気持ち。とにかく自信を持っていこう」とスタート。パットも思うように決まらず、一時は3打差まで離された。「いつもだったら諦めちゃうことが多かった。でも、絶対に諦めない。必ず追い付くと思っていた」と終盤の16、17番の2連続バーディーで首位を猛追。惜敗したが「充実した一週間。モチベーションも凄く大事なんだと感じた一日でした。相手が誰でも自分の調子が良ければ勝てると自信になった」と満足感をにじませた。

 本大会の結果、賞金ランキングは欠場したキム・ハヌルを逆転し、プロ5年目で自身初の首位に立った。13年森田理香子以来の日本人賞金女王に期待がかかるが、外国勢の猛追は必至。2位と約1140万円差は「どうなるか分からない」と表情を緩めることはなかった。

 残り3戦。「ショットが良くなってきているので、チャンスはある」。大きな自信をつかみ、初の女王戴冠の日を見据えていた。

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