神奈川大 20年ぶりV“青学・東海”2強にくさび、鮮やか逆転
2017年11月06日 05:30
駅伝
東海大に17秒遅れでたすきを受け取ったが、今年の箱根駅伝2区区間賞のエースにとっては射程圏。3キロすぎに先頭の前に出るとそのまま一気にぶっちぎった。「2強に挑戦しようとやってきた」と鈴木健。昨年は出場すらできなかった大会で「青学・東海」時代に風穴を開けてみせた。
ゴール後、大後栄治監督は「長い道のりだった。なんとも言えない感慨深い思い」と目を閉じた。コーチ時代を含めてチームの栄枯盛衰の歴史を見続けてきた。89年に同大コーチに就任。箱根駅伝では96、97年度に連覇を達成するなど“神大時代”を経験した。だが近年はシード権確保もままならない状況が多くなっていた。
再浮上に向け、練習方法を抜本的に見直したのは8〜9年前から。「腹が減るだけの練習はやめろ」と話すように、20年前より練習量は3割減らした。一方で、いかに効率よくスピードを出せるかという点にフォーカス。動きづくりの徹底に時間を割いた。「過去の成功体験は捨てられなかったが、そこを自己否定した。練習量を減らすというのは怖さもあった」としみじみと振り返った。
今年の箱根駅伝は5位で12年ぶりのシード権を獲得。出雲駅伝ではエース鈴木健抜きで6位と、その萌芽(ほうが)は確実に現れつつある。「(箱根に)ロックオンができたのかな」。選手による胴上げをやんわり拒否した指揮官にとって、あくまで本番は箱根路。学生3冠の最終決戦は“3強激突”となる。
◆鈴木 健吾(すずき・けんご)1995年(平7)6月11日、愛媛県宇和島市出身の22歳。宇和島東高から神奈川大に入学し、1年時の箱根駅伝では6区19位。2年時も2区14位と結果を残せなかったが、3年で駅伝主将となり成長。全日本大学駅伝、箱根駅伝の予選で日本人トップに。今年1月の箱根では2区で区間賞を獲得し、神奈川大を首位に押し上げた。今年3月の日本学生ハーフは学生歴代8位のタイムで優勝。卒業後は富士通入社が決まっている。1メートル63、46キロ。
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