日馬、書類送検へ 鳥取県警すでに現場検証…年内にも
2017年11月22日 05:30
相撲
16日に帰京した日馬富士は、17日に両国国技館で鳥取県警から任意で約8時間にも及ぶ事情聴取を受けた。さらに19日には同じく両国国技館で約2時間、相撲協会の危機管理委員会の聴取に対応。関係者によれば横綱は警察に対し「平手や拳、カラオケのリモコンで殴った」と話しているという。
県警は既に、鳥取市内にある暴行現場のラウンジの個室の現場検証を実施したことが判明。日馬富士と貴ノ岩の位置関係をはじめ、室内に置かれた酒類や、日馬富士が事情聴取で殴った際に使ったと説明しているカラオケのリモコンなどを確認したという。日馬富士が暴行を認め、逃亡や証拠隠滅の恐れがないことから、逮捕はせずに年内にも書類送検する方針を固めたことも明らかになった。
またこの日、九州場所を休場中の横綱・鶴竜と関脇・照ノ富士に対しても福岡市内で参考人として事情聴取を行った。2人は複数の関係者の証言で現場ラウンジに同席していたことが分かっている。照ノ富士は日馬富士が貴ノ岩に暴行した際、止めに入ろうとして数発殴られた疑いも出ている。
鶴竜の師匠の井筒親方(元関脇・逆鉾)は弟子が警察から事情聴取を受けたことについて、福岡市の井筒部屋宿舎で取材に応じ「相撲ファンの皆さんにご迷惑、ご心配をお掛けして申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪した。
警察の聴取が終了したことで、相撲協会の危機管理委員会は一両日中にも、鶴竜と照ノ富士を聴取。相撲協会は県警の捜査結果と危機管理委員会からの最終報告を待って、関係者の処分を判断する見通しだ。
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