【箱根駅伝コース解説】全10区の見どころ紹介 2区、9区にエース級
2018年01月01日 21:00
陸上
【3区 陰の重要区間】 戸塚中継所から平塚中継所までの21・4キロ。湘南海岸沿いの比較的平たんなコースである半面、海風の影響を受けやすい。2区の流れを維持、または遅れを取り戻すために有力選手を置くチームも多くなり、陰の重要区間とも呼ばれる。
【4区 気は抜けない】 平塚中継所から小田原中継所までの20・9キロ。いわゆる「つなぎの区間」ともいわれていたが93回大会から距離が2・4キロ延長されて20・9キロとなり、勝負の5区を見据えた上でも気の抜けない区間となった。
【5区 上り巧者集結】 小田原中継所から箱根・芦ノ湖までの20・8キロ。「山上り」と呼ばれ標高差約800メートルを駆け上がる過酷な区間。脚力とスタミナが要求され、上りに特化した選手が担当することが多い。5区を制したものは“山の神”とも呼ばれる。
【6区 カーブの難所】 箱根・芦ノ湖から小田原中継所までの20・8キロ。「山下り」区間。下り坂を平均時速25キロの高速で小さなカーブを繰り返す難所。朝の低温で路面凍結が起こることも。ペース配分、スタミナ、体温調節、脚力などが試される。
【7区 体感温度に差】 小田原中継所から平塚中継所までの21・3キロ。最も走りやすい区間とされるが、箱根山から吹き下ろす冷気に反して太陽が高くなるにつれて気温が上がる。体感温度に大きな差がある区間を、どのように攻略するかにも注目が集まる。
【8区 遊行寺坂が鍵】 平塚中継所から戸塚中継所までの21・4キロ。優勝争いやシード争いが過熱してくる区間。前半の海風攻略、後半の上り・遊行寺坂がポイントとなる。当日のエントリー変更が多い区間で、レース終盤の各校の戦略も見どころとなる。
【9区 名シーン舞台】 戸塚中継所から鶴見中継所までの23・1キロ。2区と同じく各校のエース級が集まる。平たんなレイアウトだが長距離のためペース配分が必須。鶴見中継所は、過去に繰り上げスタートや大逆転劇など幾多の名シーンが演じられた舞台でもある。
【10区 スパート勝負】 鶴見中継所から東京・大手町までの23キロ。平たんなコースながらビル風や観客からのプレッシャーなど、アンカーを務める走者への影響が大きい区間。各校ラストスパートをかけて優勝争い、シード権争いに大きな注目が集まる。
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