稀勢、進退懸ける 5場所連続休場から始動「ここじゃ終われない」
2018年01月25日 05:30
相撲
復活を期して臨んだ今場所は一定の手応えをつかんでいた。だが、3日目あたりから体に異変が起きた。「初日、2日目と状態は非常によかった。3日目ぐらいから筋肉の収縮が悪くなって、力が入りにくくなった」。3日目の逸ノ城戦から3連敗。「最後までやろうという気持ちだった」が体がついていかなかった。そして「苦渋の決断」に至った。
1年前のこの日は、横綱昇進が正式決定する臨時理事会の前日で、田子ノ浦部屋の前で横綱土俵入りを雲龍型にすることを明かした日。「早かった。いろいろ勉強させてもらった」と振り返る。歯車が狂ったのは新横綱優勝を飾った昨年春場所での左上腕、左大胸筋の負傷だった。そこから5場所連続休場。仮に春場所に出場して結果を出せないようなら、琴桜、三重ノ海、双羽黒の在位8場所を下回る7場所での引退になりかねない。
進退を懸ける場所に向けて、早くも準備を始めた。これまでは休場した場所中は、安静に努めることが多かったが、この日は大関・高安ら部屋の力士の稽古が終わった後に、非公開で稽古を再開した。上半身に負担はかけられないため「四股、すり足から。また今日から、しっかりつくり直して」と話した。2月の大相撲トーナメントなどで土俵入りは披露する予定。節分の豆まきにも参加する。
復活を望むファンに、再び強い姿を見せたい。その気持ちはなくしていない。「ここじゃ終われないという気持ちはある」。退路を断った和製横綱は、自分を信じてイバラの道を突き進んでいく。
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