角界また不祥事!今度は春日野部屋元力士 傷害事件公表せず
2018年01月25日 05:30
相撲
弟弟子は全治1年6カ月と診断された。弟弟子側は14年10月、元力士を警視庁に刑事告訴。書類送検を受けた東京地検が傷害罪で起訴し、東京地裁が16年6月に有罪判決を言い渡し、確定した。必要な治療を受けさせなかったとして、春日野親方も保護責任者遺棄容疑で告訴したが、不起訴処分となった。
今回判明したのは過去の暴力事件だが、問題となるのは、師匠の春日野親方が事件を公表していないこと。これに対し、同親方は「(力士は)辞めてますから」と述べ、公表する必要はないとの考えを示した。相撲協会広報部は「春日野より協会に報告されており、理事および親方として対応に問題はなかった」としたが、報告の時期や詳しい内容は明らかにしていない。
元日馬富士が平幕・貴ノ岩(貴乃花部屋)にケガを負わせた傷害事件では、暴行があった事実を知りながら相撲協会への報告義務を怠ったとして、当時巡業部長だった貴乃花親方(元横綱)が理事解任の処分を受けている。春日野親方が相撲協会に報告していたとすれば、公表するか否かの判断は相撲協会に委ねられたとも言えるが、結局は表面化しなかった。隠蔽(いんぺい)体質と指摘されても致し方ない。
07年6月には、時津風部屋で時津風親方(元小結・双津竜、故人)と弟子らによる暴行により、17歳の力士が死亡している。その際、「再発防止検討委員会」を設置したが、その後も暴行事件は後を絶たない。
被害を受けた弟弟子は顎を骨折して味覚消失などの後遺症を負って引退している。弟弟子は「若手力士の間では他にも暴力事件があると思う。協会は隠さないで全て公表してほしい」と訴えている。立て続けに不祥事が起きている中、過去にさかのぼっても不祥事を明らかにする必要に迫られている。
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