Sトラック娘 本番リンクで初滑り、伊藤好感触「日本に近い」
2018年02月05日 05:30
ショートトラック
「ドタバタして」と苦笑いしたのは、3度目の五輪となる女子のレジェンド伊藤。荷ほどきが間に合わなかったようで、会場入り後にスケート靴をスタッフに届けてもらうほどの慌ただしさだった。
即練習の狙いは主に2つ。氷の感触を確かめることと、午後7時試合開始の“平昌五輪スケジュール”に合わせること。さっそくリンクの状態を確認でき、選手の表情は明るい。男女ともに同じような感想を口にした。
「(ブレードに)引っかかる氷…」
この氷の状態を、伊藤は「アジア圏が有利。高速リンクではない。日本に近い」と前向きに捉えた。感覚的なもので「言葉にするのは難しい」と困り顔ながらも、「ソチは重くて滑らせるのが難しかった」と、前回との違いを説明した。
菊池姉妹の三女・悠希は「コントロールは難しいけど、それができれば伸びる」と手応えを口にした。今大会に菊池家から五女の純礼、スピードスケートの次女・彩花の3人が出る。この日、日本をたつ前の3人に母・初恵さん(55)から「思い切っていけ」というメッセージがスマートフォンに届いた。
「現地で待っています」と素っ気なく返したというエースの純礼ながら、それは照れ隠し。紫色が基調の会場に足を踏み入れ「五輪はこういう感じなんだ」と気持ちは高まっている。女子は初日の10日に500メートルと3000メートルリレーがある。外の気温は氷点下7度だったが、熱のこもった練習で最初の一歩をしるした。
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