ペイトリオッツのブレイディーはぼう然 無念の敗北 現役は続行

2018年02月05日 18:26

アメフト

ペイトリオッツのブレイディーはぼう然 無念の敗北 現役は続行
ぼう然とするペイトリオッツのブレイディー(AP) Photo By AP
 スーパーボウル6度目の優勝を逃したペイトリオッツのQBトム・ブレイディー(40歳)はベンチで頭を抱えていた。残り2分21秒でイーグルスに再逆転されたとは言え、まだ5点差。21世紀最高の司令塔にとって、勝者となれる時間はたっぷり残されていると思われた。なにしろこの試合でのパント回数は0。攻めきって終わったプレーばかりでイーグルス守備陣の圧力を巧みにかわしていた。
 しかし最後はイーグルスのDEブランドン・グラハム(29歳)にボールをはたかれてファンブル。それをDEデレク・ベネット(21歳)にリカバーされ、この時点で大事な攻撃権を失ってしまった。「試合が終わって15分後にはもう次のシーズンのことを考えていた。そうするしかなかったから」と41歳となる来季も現役続行を表明したが、25点差を逆転してファルコンズに勝った昨年とは対照的に寂しそうな表情。そのファルコンズ戦でマークした466ヤードというスーパーボウルの最多パス獲得記録を上回る505ヤードを稼いだが、勝利の女神には見離された。

 「イーグルスが勝者にふさわしいプレーをして、うちのチームはそれができなかったということ」と前日にシーズンMVPに選出されたブレイディーはがっくり。これでシーズンMVPとなってスーパーボウルに出場した選手がいるチームは、9回連続で敗者となった。

 ミネアポリスはブレイディーにとって縁の深い場所だった。

 乳がんと闘病中の母ギャリンさんはミネアポリス郊外の出身。ブレイディーはカリフォルニア州サンマテオで生まれたが、少年時代は夏になるとミネアポリスで過ごし、一族が所有する牧場で多感な日々を送っていた。

 そのギャリンさんは抗がん剤治療などが功を奏して症状が好転。今年もスタジアムに駆けつけて息子を応援していたが、昨年と違ってブレイディーは土壇場で致命的なミスを犯してしまった。

 ロバート・クラフト・オーナー(77歳)はブレイディーに対して「彼が自分から辞めると言うまで引退はない」と、いつまで現役を続行するのかという一件に関しては本人に全権を委任。40歳になった今季はリーグ最多4577ヤードをパスで獲得したが、来季は記録よりも“雪辱”を期す正念場になりそうだ。

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