東京五輪&パラマスコット決定!“金”人気獲得にアニメ化待望論

2018年03月01日 05:30

五輪

東京五輪&パラマスコット決定!“金”人気獲得にアニメ化待望論
品川区立豊葉の杜学園の生徒たちとともに記念撮影をする2020東京五輪・パラリンピックの関係者 Photo By スポニチ
 全国の小学生の投票で決める2020年東京五輪・パラリンピックのマスコットが28日、大会エンブレムでも採用された日本伝統の市松模様が特徴の近未来的キャラクターに決まった。マスコット審査会の中川翔子(32)はスポニチ本紙の単独取材に「目を閉じても頭に残る」と太鼓判。世界中で愛される“金メダル”プランとしてアニメ化待望論が関係者の間で広がっている。
 この日、東京都品川区の小中一貫校で行われた発表会。小学1〜6年生の児童約560人が「3、2、1、オープン!」と元気いっぱいに声を掛けて、「ア」「イ」「ウ」の最終候補3作品の票数が公表された。

 市松模様キャラの「ア」案はトップの10万9041票。全国の小学校の各クラスに1票が与えられる投票で、計20万5755票のうち約53%を占めて圧倒的な支持を得た。名前は7〜8月に公表される。

 発表会に出席した「しょこたん」こと中川は、昨年1月の選考検討会議から関わり「歴史的な瞬間の一端を担うことができて凄くうれしい」と感動の面持ち。漫画やアニメに造詣が深い中川らしく「日本人にしか引けないライン。目を閉じてもイメージが残る」とデザイン性を高く評価。今後についてアニメ化に加え「ネットの“絵師”や有名な漫画家が描くなどすれば、ますます国民から愛されるキャラクターになるのでは」と語り、成長を願った。

 2年後の東京大会に向けては、2016年からアトム(鉄腕アトム)や孫悟空(ドラゴンボール超)、野原しんのすけ(クレヨンしんちゃん)などが日本選手団を応援するため集結し、グッズ展開に一役買っている。同年のリオ大会閉会式ではマリオ(スーパーマリオブラザーズ)とドラえもんが力を合わせる演出で世界を感嘆させた。

 東京大会の「顔」に選ばれた2体は、いわばキャラクター大国・日本の黄金ルーキーだ。“先輩”たちと同じように世界中で愛されるかどうか。作者のデザイナー谷口亮さん(43)は「日本の技術を駆使した滑らかな動きを見たい」とアニメ化に期待を寄せ、大会組織委もアニメの活用を視野に入れる。

 過去には西側諸国がボイコットした80年モスクワ大会の「ミーシャ」が「こぐまのミーシャ」として、84年ロサンゼルス大会の「サム」が「イーグルサム」として日本でアニメ化。いずれも開催前年に放送され、機運醸成に大きく貢献した。

 64年の東京五輪の前年にアニメ「鉄腕アトム」の放送が始まってから半世紀以上が経過。世界で愛されるキャラクターは数多く生まれておりノウハウも十分。キャラクター界の“金メダル”へ視界は良好だ。

 【マスコットキャラクター こんな設定】

 ◆五輪 伝統と近未来が一つになった温故知新なキャラクター。伝統を大切にしながら、つねに最新情報もキャッチしている。正義感が強く運動神経バツグンで、どんな場所にも瞬間移動できる。伝統の市松模様と近未来的な世界観から生まれた。

 ◆パラリンピック 桜の触角と超能力を持つクールなキャラクター。いつもは物静かで、いざとなるとパワフル。強い信念と自然を愛する優しさがあり、石や風と話したり、見るだけで物を動かせる。市松模様と桜を力強く表現して生まれた。

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