桃佳 始まりの銀!日本勢初、21歳最年少メダルも「通過点」
2018年03月11日 05:30
アルペンスキー
村岡の前を滑った2選手が転倒するという異様な雰囲気にものまれることはなかった。「勝ちに行こう」。以前の村岡ならそうは思えなかったというが、2度目の出場の今回は「4年間たくさんの人と関わって人間性も成長した」と弱気の虫を抑え込んだ。
寒風吹きすさぶ中、旗手として“強行入場”した前夜の開会式が好作用をもたらした。午前中のレースに備えて翌朝4時半には起床という過密スケジュールになったが「こんな大役をいただける選手になれたことがうれしかった。会場の熱気を感じた。ただ純粋に楽しむことができた」。開会式を経験したことで、最高の精神状態でスタートバーの前に立つことができた。
世界レベルの選手が切磋琢磨(せっさたくま)する日本男子座位に比べ、日本女子の座位は村岡ただ一人。「練習の中で争って高め合える男子のような関係性がうらやましい」と競争相手不在を嘆くこともあったが、トップアスリート入試で進んだ早大で健常者の選手と練習を積みメダルにつなげた。
試合後に行われた表彰式ではダブルピースで喜びを表現。「肩の荷が下りた。これからはレースをしっかりと楽しみたい」
日本のメダルラッシュへの旗振り役はしっかりと果たした。
【村岡 桃佳(むらおか・ももか)】
☆生まれ 1997年(平9)3月3日、埼玉県深谷市出身の21歳。
☆サイズ 1メートル50、37キロ。
☆経歴 埼玉・正智深谷高―早大スポーツ科学部3年在学。
☆競技歴 9歳でチェアスキーをはじめ、中学2年で本格的に競技を開始した。
☆戦績 初出場した14年ソチ大会では大回転で5位入賞。15年世界選手権の滑降で2位。
☆憧れの選手 男子座位の森井大輝。
☆将来の夢 2020年東京パラリンピックに参加すること。
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