新葉SP8位から大逆襲の銀!平昌落選「倍返し」始まった

2018年03月25日 05:30

フィギュアスケート

新葉SP8位から大逆襲の銀!平昌落選「倍返し」始まった
演技終了後、両手を突き上げガッツポーズする樋口(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート世界選手権 女子フリー ( 2018年3月23日    イタリア・ミラノ )】 24日に男子フリーが行われ、平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(20=トヨタ自動車)がショートプログラム(SP)との合計273・77点を出し、2年連続で銀メダルを獲得した。23日には女子で樋口新葉(17=東京・日本橋女学館高)が銀メダル、宮原知子(19=関大)が銅メダルを手にした。日本女子のダブル表彰台は安藤美姫が初優勝し、浅田真央が2位に入った07年東京大会以来、11年ぶり。来年3月にさいたま市で開催される世界選手権の日本の出場枠は、男女ともに最大3枠を確保した。
 樋口にとって最初の3回転サルコーが鍵だった。4位に終わった12月の五輪選考会の全日本選手権でも失敗した苦手のジャンプ。「何度も何度も跳んで、助走をつけなくても跳べるようにしてきた」。鬼門のジャンプをクリアすると「007」の映画「スカイフォール」の曲に乗って、次々とジャンプを決めた。ルッツ―トーループの2連続3回転ジャンプも2度成功。「シーズンで一番良かった。やりきったと思った」と泣きじゃくった。

 フリー今季ベストの145・01点。最終組を残してトップに立つと、上位陣が次々と自滅して2位に残り「予想外。とにかくうれしい」。SP8位からの大逆襲だった。

 初出場だった昨年は11位で、日本は五輪と今大会の出場枠を2つに減らした。今季は序盤こそ好調だったが、全日本選手権で力を出せずに平昌五輪出場を逃した。落選のショックと負傷した右足首の痛みのため、年明け2週間は全く滑らなかった。「家でダラダラしていることもあった。気持ちの切り替えが大変だった」。立ち直りのきっかけは五輪と同時期に開催されたチャレンジカップ(オランダ)への出場。「五輪に出ている人と同じような演技ができるようにと思って滑った」。合計200点を超える滑りで快勝し、自信を取り戻してこの舞台に臨んだ。

 落選した夜、自身のツイッターに「これから倍返しの始まりだ」と書き込んだ。ほんの少し悔しさを晴らしたが「まだここで終わりじゃない。あと4年ある」と言った。以前から練習するトリプルアクセル(3回転半)を「来季からしっかり入れたい」と先を見据える。「倍返し」の物語はまだ始まったばかりだ。

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