白鵬 栃ノ心との大一番に敗れてV遠のく「負けは負け」

2018年05月24日 18:59

相撲

白鵬 栃ノ心との大一番に敗れてV遠のく「負けは負け」
<夏場所12日目>白鵬(左)を寄り切りで破る栃ノ心(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所12日目 ( 2018年5月24日    両国国技館 )】 痛恨の黒星で白鵬(宮城野部屋)が優勝争いから一歩後退した。全勝の栃ノ心との大一番。がっぷり四つで、まわしを切ることができず、大関獲りを狙う相手に土俵際へ追い込まれると喉輪を決められながら寄り切られた。白鵬は「多少細かいミスはありますけど、負けは負けですからね」と肩を落とした。
 両者、力を出し切った一番は40秒に及ぶ熱戦となった。通算26度目の対決で、初めて栃ノ心に敗れた白鵬はこの日の朝稽古後、栃ノ心について「皆さんも見てきて分かっているでしょ!(以前と実力が)違っているでしょ、絶対に。こっちから見ればもっと分かっている」と警戒を深めていた。その相手に敗れ、大関にふさわしいかを問われたが「私が決めることじゃない」とした。

 千秋楽は4月に他界した父の四十九日。「いい報告が出来れば」と臨んだ今場所だったが、優勝争いから後退した。支度部屋を引き揚げる際には右肘を気にする素振り。全勝の相手との直接対決に負けたが、逆転優勝を信じる33歳は「一番一番」と口元を引き締めた。

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