がんを克服したNHLの審判がゴルフの全米オープンに出場 初日は83

2018年06月15日 12:04

ゴルフ

がんを克服したNHLの審判がゴルフの全米オープンに出場 初日は83
第1ラウンドを83でホールアウトしたNHLのランク審判(AP) Photo By スポニチ
 北米プロ・アイスホッケー・リーグ(NHL)で3年間、笛を吹いているギャレット・ランク審判(30=カナダ)がアマチュアとして男子ゴルフの全米オープンに出場。地区予選を勝ち抜いて本選に進出していたが、初日は距離の長いシネコック・ヒルズGC(7440ヤード、パー70)のレイアウトに苦しみ、5ボギー、4ダブルボギーでバーディーなしの83でホールアウトした。
 順位は参加156人中、下から5番目の148位タイ。それでも最後まで懸命にプレーを続け、周囲からは温かい拍手を受けていた。

 「ホッケー界から多くの励ましのメールや電話ももらった」と大会前の会見で語っていたランク審判はNHLでは187試合で笛を吹いているが、今季はプレーオフ1回戦でお役御免。4月末から自由になったその時間を生かして全米オープンの地区予選に出場して「夢がかなった」とジョージア州での予選を突破していた。

 カナダ・オンタリオ州のウォータールー大時代はアイスホッケーとゴルフの両方をプレーしていたが、2011年に「睾丸がん」と診断され、22歳で競技生活を断念。その後はホッケーの審判としての道を歩んでいたが、シーズンオフなどにはゴルフもプレーしていた。

 全米ゴルフ協会(USGA)の主要大会には過去15回出場。2012年の全米ミッドアマでは決勝で敗れてマスターズへの出場権を逃しているが、カナダのミッドアマでは3回優勝するなど、アマチュア・ゴルフ界ではもともと実力者の1人だった。「NHLの王座を決めるスタンレー杯決勝の最終戦で笛を吹くことと、全米オープンのトップ10とではどちらがいい?」という質問には迷わず「全米オープン」と答えたNHLの若手審判。2日目も苦戦必至だが、どこまで巻き返してくるのかが注目されるところだ。

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