錦織、日本男子初4大会オール8強!“天敵”ジョコの壁破れ
2018年07月11日 05:30
テニス
ガルビス戦はトスで敗れ、サービスゲームからのスタートとなった。しかし、この芝シーズンはトスに勝った場合もサーブを選択している。これまでは得意のリターンから始めるのが定石。それを「不意に思いついた。サーブからやってもいけるんじゃないかと」と自分で覆した。
「強気な気持ちが芝では必要。芝以外ではたぶんやらない」。サーブ側の優位性が高い芝において、常に先手を取っていくことでリターンでも心理的に優位に立てる。そんな「強気」の姿勢が苦手意識のあった芝での活躍を下支えしてきた。
序盤は強烈サーブに手も足も出なかったガルビス戦も、少しの強気が活路を切り開いた。第2セットのタイブレーク、1―1から相手の第2サーブを思い切り踏み込んで叩いた。「守っていてもあれだけ苦労していたので、ちょっと攻めようかなと」。ここでのミニブレークから歯車がかみ合いだし、痛み止めをのんだ右上腕の不安も吹き飛んだようにラケットを振り始めた。2度のタイブレークをモノにして試合をひっくり返した。
次戦のジョコビッチは「自分にとってはいつも大きな壁」と言うように、12連敗中で4年近く勝てていない。ただし芝では今回が初対戦。「また違った戦いになるはず」と過去の戦績にとらわれずに強気に言った。苦手の芝を克服しての8強入り。苦手のジョコビッチも克服できないはずはない。
○…4度目の優勝を狙うジョコビッチは、日没迫る中で始まった4回戦をストレートでカタをつけた。順延にせずに休養日を確保し「今日のうちに勝ててよかったよ」と余裕の表情だった。昨季後半戦を欠場し、今季も右肘の手術で一時離脱したが、「この1カ月半で自分の望むレベルにかなり近づいてきた」と復調気配。錦織については「ガルビス戦ではメンタルの強さを示した。調子がよければどんな選手にも勝つ力がある」と警戒を怠らなかった。
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