御嶽海 無傷6連勝!初単独トップに不敵「面白くなってきた」

2018年07月14日 05:30

相撲

御嶽海 無傷6連勝!初単独トップに不敵「面白くなってきた」
正代(左)を押し出しで下し全勝をキープした御嶽海(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所6日目 ( 2018年7月13日    ドルフィンズアリーナ )】 関脇・御嶽海が“荒れる名古屋”の主役に躍り出た。流れるような攻めで平幕の正代を押し出しで退け、初日から6連勝。新大関・栃ノ心が小結・玉鷲の小手投げに屈して初黒星を喫したため、単独トップに立った。3連覇を狙った横綱・鶴竜は右肘を痛めて休場し、19年ぶりに3横綱全員が不在となった。
 横綱不在の非常事態の中、御嶽海の存在感が増してきた。西の支度部屋で栃ノ心が敗れるのを確認すると「いいんじゃない。面白くなってきたんじゃないの」と笑みをこぼした。自身初の単独トップ。師匠の出羽海親方(元幕内・小城ノ花)が担当部長を務める場所だけに「盛り上げられたらいい。これからですね」と自分に言い聞かせるように話した。

 鋭い踏み込みで快勝した。3場所連続で敗れていた正代戦。立ち合いですぐに左前みつを取り、そこから右上手を引いて出し投げで崩した。最後は体を預けるように押し出しだ。「いい動きができた。いろんな展開を考えて(結果に)結びついた」と納得の勝利だ。

 犬山市の出羽海部屋宿舎は豊かな自然に囲まれ、虫なども多く棲息している。3日目の朝のちゃんこの際には「(入門から)4年目で初めてムカデを見た」という。ムカデは後退することができず前進あるのみとあって、勝利に結びつくと言われる。戦国武将の武田信玄はそれにあやかり伝令役をムカデ衆と名付けている。御嶽海は“吉兆の節足動物”との遭遇にも気を良くし、迷いなく自分の相撲を取り切っている。

 9場所連続10度目の三役。大関候補として三役で初の10勝は是が非でもクリアしたいところだが、その先すら見えてきた。強くなれば男っぷりも上がる。七夕の短冊に書いた「イケメンになる」という願いを、自ら手繰り寄せる。

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