御嶽海、歴史的V!平成生まれ日本出身初 秋場所で大関獲りへ
2018年07月22日 05:30
相撲
「凄く緊張した。周りの声援を聞いて優勝しなきゃいけないという感じになって…。なんとかできました」
初日から10連勝した頃から感じていた重圧をはねのけての初優勝。感情をあらわにして言葉を絞り出した。
勝てば優勝という栃煌山戦。うまさと力強さで圧倒した。突いて出ずに左四つに組み止めると、右を巻き替えて一気の寄り。「稽古場通りで(栃煌山に)勝つ時はもろ差し。そのイメージ」。今場所は力強い踏み込みからの速い相撲で白星を積み重ねてきたが、大事な一番でも思い描いた相撲を取り切った。
優勝制度ができた1909年(明42)夏場所以降、長野県出身の優勝は初めて。さかのぼれば生涯10敗だけとされる江戸時代の雷電為右衛門が最後に優勝相当の成績を収めた1810年(文化7)以来、208年ぶりとなる。
その最強大関は、御嶽海にとって「憧れの人」だった。「少しでも近づけるよう頑張りたい」と、4月11日に雷電の故郷である長野県東御市で行われた巡業の際に墓前に出向いた。それから3カ月。意識的に稽古場での番数も増やし、踏み込みに磨きがかかった。今場所は引く相撲も減った。「誰が相手でも自分の相撲を取れば大丈夫」と自信を持って土俵に上がり、白星を積み重ねた。
年号が替わろうとしている時に、平成生まれの日本出身で初の優勝力士となった。3横綱3大関のうち5人は30代。その牙城を崩す筆頭として名乗りを上げた。同じ出羽海一門である春日野部屋の栃ノ心とは稽古で胸を合わせることが多く、優勝、大関昇進を刺激にしていた。「同じ稽古をしているのだから、いずれ自分もできると思ってやっていた」。三役11場所目となる秋場所は、初の大関獲り。覚醒した御嶽海には、一気に番付を駆け上がる力が備わってきた。
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