西岡 ツアー初V!日本人男子5人目 左膝大ケガから見事復活
2018年10月01日 05:30
テニス
名前だけじゃない。試合ぶりも淡々とした錦織とはまるで違う。喜怒哀楽むき出しでリアクションはデカめ。この日も両手を合わせて天にお祈りする姿に、中国のファンからも笑い声と「ガンバレ!」の声援が飛んだ。ツアー初の決勝戦は、予選からの勝ち上がりで8日間ですでに7試合目。「今日はかなり緊張しながらテニスをしていた。その中でつかんだ勝利は本当にうれしい」
第1セットを先取して第2セットも第1ゲームでブレークした。ところが第3ゲームから7ゲーム連取される劣勢を、最終セットではね返した。通算5本目のマッチポイントで勝利を決めると、叫び、ひざまずき、両手で顔を覆った。パワーはなくても左利きの特長を生かし、手だれの技術と駆け引きはピカ一。ツアーで最小兵の部類に入る1メートル70の体に感情をみなぎらせ、最後まで戦い抜いた。
世界ランクで自己最高を更新していた昨年3月に左膝前十字じん帯を断裂した。今年1月に復帰したが、4月には380位まで後退。その間に杉田やダニエルらが先に初優勝を果たした。しかし、この初優勝でランキングはトップ100に再浮上。「ケガはもちろんタフな期間だったけど、あれを乗り越えたからこそ今がある」。盛り上がる日本テニス界に楽しみな役者が戻ってきた。
◆西岡 良仁(にしおか・よしひと)1995年(平7)9月27日生まれ、三重県津市出身の23歳。テニススクールを経営する父・範夫さん(57)の影響で4歳からテニスを始める。中学3年で渡米し、錦織圭と同じIMGアカデミーに在籍。14年1月にプロ転向し、同年のアジア大会で日本男子40年ぶりの金メダル。憧れは元世界1位のマルセロ・リオス(チリ)。乃木坂46の西野七瀬のファン。1メートル70、64キロ。左利き。
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