「平成最後の怪物」現る!乙黒拓 最年少19歳で世界王者
2018年10月24日 05:30
レスリング
「東京五輪までに早めに優勝することが目標だった。達成できてうれしい」。長い手足と左右への動きの速さを武器に、攻めてよし、守ってよしのオールラウンダー。前日の準決勝では強豪のロシア選手を攻め落とし、この日の決勝でもアジア大会王者を真っ向からねじ伏せた。序盤で豪快な投げ技を決めるなど5―0とリード。7―6と追い上げられ、第2ピリオドでは右足をひねったが「負けたくなかったので攻めるしかなかった」と萎えることなく優勝を決めて吠えた。
最年少記録を塗り替えられた高田氏は「彼のレスリングは異次元。久々に出てきた怪物」と才能を称える一方で「日頃の努力が凄い」と競技に取り組む姿勢に目を細めた。兄・圭祐も「努力の天才」と弟を評するが、当の本人が「自分はそんなに努力してないと思う」としれっと言うところに強さの源がある。
小学生の頃から山梨学院大の練習に参加し同大監督の高田氏とは長年の付き合いだ。乙黒拓は「いつも教えてもらっている監督の記録を超えたのは申し訳ないけどちょっとうれしい」とマット上とは打って変わった表情ではにかんだ。高田氏は70年代に五輪、世界選手権で計5度頂点に立ち“天才”とうたわれた。乙黒拓への期待も“東京五輪の金メダル候補”というだけにはとどまらない。
◆乙黒 拓斗(おとぐろ・たくと)☆生まれとサイズ 1998年(平10)12月13日生まれ、山梨県笛吹市出身。1メートル73。右構え。
☆兄とともに 山梨農林高で競技をしていた父・正也さんの影響で、今大会70キロ級代表の兄・圭祐(21)とともに4歳で開始。
☆タイトル歴 石和南小卒業後にJOCエリートアカデミーに入り、東京・帝京高でインターハイ3連覇。15年世界カデット54キロ級優勝。山梨学院大に進学し、今年6月の全日本選抜選手権は65キロ級で初制覇。
☆努力の天才 大学の授業の合間にもトレーニングルームに足を運び、一人でも練習場で汗を流す。兄・圭祐いわく「努力の天才」。高田氏も「あんな選手みたことない」と練習態度を称賛。
☆乃木ヲタ 乃木坂46のファンで、休日はもっぱら動画観賞。ライブでは「汗がジワーッとなって鳥肌が立った」と感激。推しは白石麻衣。
おすすめテーマ
2018年10月24日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
引退の福原愛さんに夫・江宏傑が愛情たっぷりメッセージ「私も隣に。心配しないで」
-
プロップ山下裕史が3年ぶり代表戦復帰 ラグビー日本代表メンバー発表
-
山下治広氏「現状にもうひとつ“ひねり”を加えなさい」 ヤマシタ跳びで満足せず秘技開発
-
金獲った「ヤマシタ」固執せず…快挙の直後「マツダ」に挑戦
-
松田氏 協会パワハラ告発問題に言及「もっと話し合えば」
-
サーフィン「凄い!」試技に高得点を!東京五輪で採点基準の統一性が重要
-
川井梨が2年連続金メダル 向田2年ぶりV
-
愛さん引退会見「生涯ずっと卓球に関わっていく卓球人」
-
愛さん「母とダブルス組んでみたい」長女には「卓球選手だったことは内緒に」
-
愛さん 浴び続けた注目…思春期の冷たい態度お許しを
-
愛さん“最後のお願い”報道陣100人とサプライズ記念撮影
-
張本 メダル見て感動!12年銀が原点「福原さんのおかげ」
-
水谷 初代王者狙う!背番0選択は「覚えやすいから」
-
松下チェアマン Tリーグ開幕へ意気込み「国技にしたい」
-
「平成最後の怪物」現る!乙黒拓 最年少19歳で世界王者
-
高橋 連覇逃すも意地の銅メダル!松本は5度目の挑戦で悲願銅
-
源平 欧州女王オッリに敗れる…24日の3位決定戦へ
-
大坂 ケルバーも初戦黒星で次戦“サバイバルマッチ”に!
-
錦織 苦戦も初戦突破!最終セットで地力の差見せつける
-
奈紗 歴史に名を刻む!昨年33位から米で進化 コース日本人初V意欲
-
作新学院・池田が初優勝!ボギーなし69「うれしい」
-
宮原 ジャンプ「いい感覚」GP第1戦優勝で手応え!
-
ラグビー代表合宿 フッカー争い庭井アピール「全員にチャンス」
-
Bリーグ球宴 投票概要決定!来年1・19富山で開催
-
小川親子“二人三脚”雄勢 直也氏がコーチ「パーク24」へ進む