ささき笑顔の逆転V 精神面の病告白 応援メッセージが励みに

2018年10月29日 05:30

ゴルフ

ささき笑顔の逆転V 精神面の病告白 応援メッセージが励みに
18番、優勝を決めガッツポーズするささきしょうこ(撮影・白鳥 佳樹)   Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー樋口久子・三菱電機レディース最終日 ( 2018年10月28日    埼玉県 武蔵丘GC=6585ヤード、パー72 )】 首位と2打差の2位から出たささきしょうこ(22=日本触媒)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算12アンダーで今季2勝目、通算3勝目を逆転で飾った。前回優勝のスタンレー・レディース後には精神面に不安を抱えていることを公表。同じ病を持つ人たちからのエールが支えとなった。69で回った小祝さくら(20=ニトリ)は通算10アンダーで今季4度目の2位。初日から首位の三ケ島かな(22=ランテック)は通算8アンダーの3位に終わった。
 今季1勝目の涙とは違う、笑顔での勝利。ささきはギャラリーからの大声援に、満面の笑みで頭を下げた。今月5〜7日のスタンレー・レディース以来の月間2勝目。「まさか今季中に複数回優勝できるとは思っていなかった。本当にうれしいです」と声が弾んだ。

 重ねた2勝の経験が、ライバルたちとの差になった。最終組で首位の三ケ島と2打差からスタート。過去2勝はいずれも逆転勝利で「チャンスがあるかなと思っていた」という。初優勝を狙う三ケ島が1番バーディーで好発進した一方、自身は2番で4メートルのパーパットを残すピンチ。これを沈めて「いけるという実感があった」と振り返る。

 前半のアウトで2つ伸ばし、単独首位で迎えた後半。こちらも初優勝を目指す前の組の小祝が、16番でバーディーを取り1打差に迫ってきたことに気がついた。「しっかり取って2打差に戻したい」と気合を入れ、同じ16番で5メートルを沈めて勝負を決めた。

 前回優勝の会見で「パニック障害」と「自律神経失調症」を患っていることを公表した。これまでは発作が起きても体調不良としており「後ろめたさがあったがそれもなくなった」と気持ちが軽くなった。同じ病と闘う人たちからは、SNSを通じて応援メッセージが続々と届き「励みになりました」。勇気を出して公表したことが、ゴルフへも好影響を及ぼしている。

 この勝利で、賞金ランクは19位から12位に浮上。「トップ10?入ってみたいですね」と目標を口にした。次戦は国内唯一の日米共催「TOTOジャパンクラシック」を迎える。この勝利の自信を胸に「どこまで通用するか、上位を目指して頑張る」と意気込んだ。

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