ラグビー日本代表 巨体ぞろいの相手…きれいに回す形にこだわりすぎ

2018年11月26日 09:38

ラグビー

ラグビー日本代表 巨体ぞろいの相手…きれいに回す形にこだわりすぎ
後半32分、トライを決めるリーチ(中央)(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【リポビタンDツアー2018最終戦   日本32―27ロシア ( 2018年11月24日    英グロスター )】 【菊谷崇の目】日本はきれいに回す形にこだわりすぎた。ロシアのWTBが前に出てパスコースを遮断。外への展開を阻まれたため、近場のFWをやむを得ない形で何度も突っ込ませた。しかし、これは“第2プラン”のために勢いに欠け、巨体ぞろいにはね返された。密集での反則やボール喪失につながった。
 前半をリードした17日のイングランド戦は、まず縦にしっかり突いたからこそ、展開ができた。若手が多く出たこの試合は、その基本に立ち返るのに時間がかかった。

 前半にリーチが速いリスタートで1人で簡単にトライを取ったように、ロシアは粗削りなチーム。WTBが上がる分、守備のスペースも多かった。とはいえ、その穴を突けるのは途中出場の田村の技術があるからこそ、かもしれない。リーチの決勝トライを演出したグラバーキックは見事だった。

 ロシアは前評判以上にひたむきに動き、スタミナもあった。これを知らずにW杯開幕前を迎えていたらと思うと、ゾっとする。(11年W杯日本代表主将)

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