日本代表ポノススポーツは準決勝敗退 クラロワ世界一決定戦
2018年12月02日 05:30
スポーツ
世界制覇をめざしたポノススポーツの旅は道半ばで終わりを告げた。ブラジル勢のヴィヴォキードと相まみえた準決勝。第1セットの2v2はみかん坊やと天GODの必勝コンビで臨んだが、1―2で敗戦。後のなくなった第2セットはRolaporonに託した。チーム最年少の高校生プレーヤーはポイズン+エレクトロウィザード+ヴァルキリーを軸としたデッキで挑んだが、世界屈指の強者Javi14に2ゲームとも跳ね返された。「2v2ではデッキを考える時間も短くて、十分な準備ができませんでした。相手が強かったです」と、みかん坊やは監督兼選手として潔く負けを認めた。
世界中で2500万人以上のプレーヤーがいるクラロワ。今季から始まったトッププレーヤーたちによるチーム戦「クラロワリーグ」の最終決戦に選ばれた舞台が日本だった。大会の有料チケット1000席は発売開始2時間で完売。9カ国語による同時ライブ配信と巨大円筒型スクリーンによる華麗な演出で彩られたステージは、これまで国内では類のない規模の世界最高峰のeスポーツシーンだった。ポノススポーツは初戦の準々決勝で北米代表のイモータルズを下し、1勝をマーク。ライキジョーンズは「会場にいる方々に名前を呼んでもらったり“ポノスがんばれ”と直接応援してもらえたことが、シンプルにうれしかったです」と振り返った。確かな爪あとを残した日本代表に、会場からは敗退後も惜しみない拍手が送られた。
準々決勝の第3セット、両チーム3人同士による勝ち抜き戦。ポノススポーツは、今大会はアナリストの役割に徹していたフチを送り出した。みかん坊やは「試合が連戦になる状況で、誰か1人の選手に大きく負担をかけたくなかった」と意図を説明したが、その起用法はレギュラーシーズンのワンシーンをプレーバックするかのようだった。シーズン1、7月のプレーオフ決勝。優勝を懸けた大一番でも、やはりチームが勝敗を託したのは当時不振にあえいでいたフチだった。みかん坊やはeスポーツと向き合う思いをこう語る。「このリーグがいつまで続くかわからない、チームだってこのメンバーでいつまで戦えるかわからない。大げさかもしれませんが常にそういう気持ちを持っています。だからこそ今この瞬間を、みんなで全力を尽くして戦いたいんです」。誰か1人ではない、仲間たちと未来を切り開きたいー。ポノススポーツの揺るぎない信念は、世界の舞台でも確かに示された。
全力で挑んだからこそ痛感した、世界の厚いカベ。敗戦後、天GODが口にした「来年があればリベンジしたい」という思いは全員に共通している。日本で開催された世界一決定戦から、クラロワは新しい歴史を刻み始める。(内匠 俊頌)
▼フチ (日本での世界一決定戦に)昨年に出場した世界一決定戦と比べると、きょうは実況も日本語で聞き取れました。本当に優勝したかったです。
▼Rolaporon 応援してくれる方たちのためにも恩返ししたかったのですが、結果を出せませんでした。
≪中国代表が世界一≫クラロワリーグの初代世界王者にはノヴァイースポーツが輝いた。ヴィヴォキードとの決勝では初戦の2v2こそ落としたが、続く1v1で3連勝。世界屈指のモバイルゲーム常勝軍団らしく、各選手とも抜きんでたスキルを見せつけた。エースのAukは「監督の指導、練習試合を数多くこなしたこと、中国のファンの皆さんの声援のおかげです」と話していた。
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