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復活Vの伊調 簡単に流れを渡さないディフェンス健在 2、3センチ低い構えでさらに

2018年12月24日 07:51

レスリング

復活Vの伊調 簡単に流れを渡さないディフェンス健在 2、3センチ低い構えでさらに
メダルを手にする伊調(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【レスリング全日本選手権最終日 ( 2018年12月23日    東京・駒沢体育館 )】 【佐藤満の目】伊調は0―1で迎えた2ピリオド、左の組み手をうまくつかんで流れを変えた。川井梨にとって、伊調にコントロールされる技術の高い組み手は相当嫌だったはず。リズムをつかんだ伊調に対し、より消極的な戦い方に追い込まれた。このピリオドで先にアクティビティタイム(AT)を科されたのは伊調だったが、個人的には川井梨が先でよかったと思う。
 感心させられたのは、伊調が1ピリオドのATで場外に押し出された1点しか失わなかったこと。短期間で仕上げたコンディションもそうだが、簡単に流れを相手に与えない戦い方はさすがだ。ただ、以前に比べると構え方がまだ2、3センチ高い。もっと低ければ相手も下へ入れなくなってくる。

 消極的な試合が目立った川井梨も、本来は攻撃的な選手。次の対戦では戦い方を変えてくるだろう。だが、伊調は元々ディフェンスに定評がある。世界トップの2人が下をさらに引き離すような、この日よりもハイレベルな試合を期待したい。(88年ソウル五輪フリー52キロ級金メダリスト、元日本男子強化委員長、専大教授)

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