沙保里決断の背景 復帰の伊調と対照的、東京五輪へ追い込む練習できず
2019年01月09日 07:43
レスリング
また、吉田の53キロ級では、同じレスリング教室出身で19歳の奥野春菜(至学館大)が昨年の世界女王に輝いた。代表コーチを通じ、若手の実力も分かっていた。
精神的なダメージもあった。昨年、恩師の栄和人氏はパワハラ問題で日本協会の強化本部長と至学館大監督の職を追われた。関係者によると、公私ともに親しかった栄氏の一連の騒動に大きなショックを受けていたという。引退に傾いていた心に再び火を付けることはできなかった。五輪まで1年半と迫る中、伊調とは対照的にきっぱり引退の決断を下した。
【リオ五輪後の言動】
▼16年8月22日 リオ五輪で銀メダルに終わり、リオの空港で取材に対応。「引退も頭の中には出てきた」と引退の可能性を示唆した上で、20年東京について「できれば目指したい」。
▼16年9月1日 テレビ番組収録後に大阪市内で取材に応じ「次の五輪が東京でなければ、たぶん引退って言っている。こんな機会は絶対ないので、出られるものなら出たい」と現役続行へ意欲。
▼18年2月7日 都内で開催された代表合宿にコーチとして参加。当時の栄強化本部長から「来年の世界選手権の代表にならないと五輪は難しい」と言われ「厳しいと思うが、迷うところがある」と吐露。
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