稀勢 9月、1万人断髪式へ 親方第一歩のあいさつ回り、ファンにも感謝
2019年01月18日 05:30
相撲
「ありがとう」「ご苦労さま」「寂しいよ」などの声を間近で聞き「いつも支えてもらっていたので。近くでああいうふうにしてもらえて、うれしかった」と改めて感謝した。
引退会見から一夜明けても戸惑いはある。「スーツも着ていないし革靴も履いていない。なかなか実感が湧かない」。それでも「土俵に上がれないのは寂しいが、これからまた新しいスタート。一歩一歩進んでいきたい」と第二の人生に向けての抱負を語った。八角理事長からは「これから長い人生が始まるんだから」と励まされたという。
親方となったことで相撲協会から職務を与えられるが、初場所中は免除される。職務開始の時期については「花相撲くらいからじゃないですか」と話した。初場所後は2月9日にNHK福祉大相撲(両国国技館)があり、そこが事実上の“親方デビュー”となる。
相撲協会の職務とは別に、初場所後の稽古始めとなる2月上旬からは田子ノ浦部屋の部屋付き親方として指導を始める。「一人でも上に上がってもらえるように尽力していく」と後進の育成に意欲的だ。まわし姿で土俵に下りることも考えている。「大関もいるし、三番(稽古)をやれる体をつくらないと」。稽古場を最も大事にしてきた国民的横綱は、引退後も稽古場から角界を盛り上げていく。
≪秋場所後で調整中≫荒磯親方の断髪式は、9月の秋場所後に実施する方向で調整していることが、関係者の話で分かった。9月29日が有力となっている。平成で引退した横綱は稀勢の里が11人目で、そのうち初場所限りで引退した横綱は、旭富士(92年)、曙(01年)、貴乃花(03年)、朝青龍(10年)に続いて5人目となる。貴乃花は同年夏場所後の6月1日に断髪式を行ったが、旭富士、曙、朝青龍はいずれも9月の秋場所後に実施している。開催時期は会場となる両国国技館の空き状況によるところが大きい。稀勢の里は約8カ月の準備で、“節目の舞台”に臨むことになる。貴乃花の断髪式には満員の1万1000人が集まった。国民的横綱だった荒磯親方の断髪式も満員になるのは必至な状況だ。
【親方とは?】
Q 親方の呼び名は?
A 日本相撲協会の年寄の通称です。年寄は「寄付行為」「寄付行為施行細則」に定められた資格で、力士が年寄名跡を襲名した場合、親方と呼ばれます。
Q 親方は何人いる?
A 年寄名跡は105あります。そのうち、押尾川、秀ノ山、安治川、北陣、山科の5つは襲名している人がいないため、荒磯親方を含めて、ちょうど100人です。
Q 部屋付き親方とは?
A 相撲協会から部屋の運営を委嘱されているのが部屋持ち親方で、師匠と呼ばれています。現在は46部屋あり、師匠は46人。それ以外の54人の親方は各部屋に所属して後進の指導に当たっていて、部屋付き親方と呼ばれます。
Q 月給はどれくらい?
A 年寄にも、理事、副理事、委員、参与、主任、平年寄と階級があります。横綱が年寄となった場合、すぐに委員になるため、荒磯親方の月給は103万2000円です。力士の月給は1月から増額となり、横綱の月給は300万円でした。
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