【玉ノ井親方 視点】小兵でも押す力持つ炎鵬 舞の海とは異なるタイプ

2019年05月18日 09:00

相撲

【玉ノ井親方 視点】小兵でも押す力持つ炎鵬 舞の海とは異なるタイプ
矢後(左)を上手ひねりで破る炎鵬(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所6日目   〇炎鵬ー矢後● ( 2019年5月17日    両国国技館 )】 新入幕の炎鵬が好調だ。小兵力士は普通、相手の体の横に食らいついて、少しでも体重のハンデをカバーして取ろうとする。しかし、炎鵬は押す力を持っているので正面から当たって、中に入って取ることができる。左四つから投げも打てる。矢後戦も懐に入ってまわしを取り、右からひねって勝負を決めた。
 その小さな体から舞の海さんと比較されるが、舞の海さんはフットワークがあって速い相撲を取るタイプ。炎鵬は相手の出方を見ながら前に出て、隙を突いて中に潜って取る。相手からすると、小兵なのに攻めてくるし、はたいてもぐいぐい前に出てくるので、やりにくいのではないか。

 最近は炎鵬だけでなく石浦や照強ら小兵力士も増えた。小さい人が大きい人を倒すのは相撲のだいご味。観客も見ていて楽しいはずだ。(元大関・栃東)

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