カトパン突撃!女子ラグビー大竹風美子“華麗なる転身” わずか1年半で代表入り
2019年05月28日 11:00
ラグビー
「金メダルをアジアで獲ることの大切さを先輩から聞いていたので達成できてうれしい。トップ3はニュージーランド(NZ)、オーストラリア、フランス。日本はもっと成長スピードを上げないといけない。東京はメダルを目指します」
――日本の長所は?
「繊細なプレー。視野を広げてキャッチやパスに生かす。あとはどこよりも走る体力をつけることです」
――フィールドは広くないですか?
「15人制と同じスペースを7人制でカバーするので広いです。選手には役割があって私はラインブレーカー。相手のディフェンスラインを破ってチームのラインを上げます」
――斬り込み役なんですね。チーム内ではポジティブリーダーという役割も。それはどんなものですか?
「去年の夏にコーチから“おまえは今日からポジティブリーダーだ”と言われました。キャプテンやアタックリーダーなどいろんな役回りがあるんですけど、急にポジティブって…。意味が分からなくて、どういうこと?ってなりました(笑い)」
――聞いたことのない肩書はビックリしますよね。
「試合前の掛け声や息抜きのゲームを考えたり、チームの空気を良くする。皆が元気でいられるようにする役目です」
――気分を高める役なんですね。具体的に何をするんですか?
「練習が終わった後に音楽をかけたりして。個人的に皆のプレーリストを作ったりしてます」
――今はどんな音楽が主流?
「BTS(防弾少年団)とかK―POP。常に音楽がある方がいい。試合前は絶対に聴きます。歌詞が気持ちを奮い立たせてくれる。ゆずは聴いちゃう。歌詞が優しいんですよ」
――ラグビーは出合った瞬間にのめり込んだ?
「高校はラグビーの強豪校でしたけど、ずっと陸上をやってました。それでバスケットボールの授業で女子特有のボールの取り合いに。ルールは知ってますけど負けそうだったんでボールを奪って、そのままダッシュ」
――急にやっちゃった(笑い)。
「反則で先生の笛がピピピピピーッ。“授業が終わったら来い!”って言われた。怒られると思ったら、その先生がラグビー部のコーチ。名刺を渡されて“ラグビーしませんか”って勧誘されたんです(笑い)」
――ボールを奪った勢いで何人か吹き飛ばしたんじゃないですか(笑い)。
「8月にインターハイが終わって新しいことに挑戦したいと思った。リオ五輪の男子を見た時に走り回って凄い自由で楽しそうと思いました」
――親交のある同学年のサニブラウン・ハキーム選手も陸上男子100メートルで10秒の壁を破り9秒99。一緒に五輪に出られたらいいですね。
「元々お母さん同士の仲がいい。高体連で一緒でした。世界記録を目指しているということで、心から応援したい気持ちが改めて大きくなりました。ウサイン・ボルト選手の9秒58の世界記録を塗り替える日を楽しみにしています」
――ラグビーは想像以上に楽しかった?
「最初はルールを覚えないといけない。コンタクトもあるし、いろんな動きがあって慣れるのが大変。まず基礎をしっかりやろうと。正直、楽しいより必死でした」
――持ち前の身体能力の高さでカバーできたんですか?
「七種競技をやっていたことがラグビーに役立ってます。砲丸投げのフォームはハンドオフ。ボールをジャンプして捕るのは高跳び。全てはラグビーの準備だったと感じる」
――練習はハードですか?
「1日5部練習。本当に多い。朝は45分、午後は1時間半と小刻みにある。合宿最終日なんて皆疲れて口数が少ない。そういう時がポジティブリーダーの出番(笑い)」
――チームに一人は欲しいですね(笑い)。
――オフの過ごし方は?
「インドアもアウトドアも好き。部屋の電気を消して映画をひたすら見たり、アウトドアなら絶叫ライド。富士急ハイランドのドドンパは速すぎて最高でした(笑い)」
――私は怖すぎて目をつぶって必死で意識を飛ばそうとしましたよ(笑い)。映画はどんな種類が好きですか?
「SFをよく見ます。ホラーは飛行機の機内で1人で見ながら“ウォッ…”と小声が漏れたりする。周りから見るとキモいですよね(笑い)」
――映画も絶叫系ですね。食べ物も刺激を求める方ですか?
「辛いのは駄目です。チームメートと食べ放題のしゃぶしゃぶにハマってる。ポン酢、ゴマ、梅だししょう油…つけダレの味を変えながら食べてます」
――フードファイター並みの勢いですよ(笑い)。恋愛はどうですか?
「スリリングではないです。ソース顔がタイプ。歌手では元ワン・ダイレクションのゼイン。目鼻立ちがはっきりくっきり」
――男前ですもんね。お父さんはどんな方ですか?
「いつも笑ってます。よく似てるって言われるんです。最初ラグビーをやることを凄く心配してたんですけど、最近は空港に真っ先に迎えに来てくれます。家族もお姉ちゃんも妹も前向きです」
――家族の皆さんがポジティブなんですね(笑い)。
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