ゴルフ界にとってのコペルニクス的転回…PGAが女性にも門戸を開放
2019年06月21日 05:30
ゴルフ
もともと公益社団法人のPGAの定款には、会員資格に男女の区別はなかった。「女性が入会を希望した場合は定款上、断れない。(公益法人の認定を行う)内閣府からも“なぜ女性がいないのか”と指摘される可能性もありました。だったら女性も入会できるようにしようということになりました」。身近な“お手本”もあった。「PGA・オブ・アメリカ」だ。全米各地のゴルフ場で働くゴルフプロフェッショナルが主体となった団体で、メジャーの全米プロ選手権をはじめとするトーナメントも開催している。同団体は約2万8000人の会員がおり、そのうち1300人が女性。昨年そのトップに、米女子ツアーでのプレー経験もあるスージー・ウェイリー氏(51)が女性で初めて就任した。ウェイリー会長はPGAの今回の試みについて「多様性と包容は未来の扉を開けます。それは新たな顧客の獲得にもつながります」とコメントしており、倉本会長にも「画期的ですね」と話しているという。
PGAの門戸開放は指導者を目指す女性ゴルファーにも朗報だ。現在、女性ティーチングプロの資格認定はLPGAが実施しているが、その教育を行っているのは実はPGAである。LPGAのティーチングプロになるためには、A級まで資格を取得する必要があるが、PGAならA級の前のB級資格を取得した段階で、プロとして入会が認められるのだ。ティーチングプロの資格を取得するには時間も費用もかかるが、B級で入会ができればそうした負担も少なくて済む。「女性ゴルファーがティーチングプロになろうとする場合、その窓口がPGAとLPGAの2つがあると思ってもらえれば」。前週のスターツシニアで3年ぶりの優勝を飾り、選手と協会トップの一人二役で大車輪の働きを見せる倉本会長。その取り組みは、プレーヤー人口の減少に直面するゴルフ界のムードを変えそうだ。
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