今場所で定年…特等床山の床蜂 白鵬の気遣いに感謝
2019年07月21日 21:25
相撲
床蜂には、2004年初場所の十両昇進以来、15年間大銀杏を結ってもらった。場所中には「今場所、出場できて良かった」とその“卒業場所”に間に合ったことを喜んでいた。
最後に横綱の髪を結った床蜂は「寂しい反面、ほっとしている部分もある」と心境を明かした。
床蜂には、横綱との間で忘れられない思い出がある。ある本場所のときに、体調がすぐれないまま部屋から場所に向かおうとした際、横綱から「顔色が悪いから病院に行った方がいい」と促された。その言葉に従い病院に向かったところ、医師から「あと30分、来るのが遅れていたら命にかかわっていた」と言われたという。それ以来、床蜂は横綱のことを「命の恩人」と言うようになった。
思いがけないプレゼントに感激したこともあった。特等に昇進した直後のこと。巡業先で床に直接座っている姿を見かねた横綱に「特等になったんだから、座布団を使ってくださいよ」と言われ、関取衆が本場所で使っているものと同じ高級な名前入りの「控え座布団」を贈られた。「ビックリしましたよ。でも1、2回使っただけで、汚すともったいないから、今は部屋に大事に取ってあります」と話した。
8月17日で65歳となるが、今も元気なその姿に白鵬は「とても定年とは思えない」と話す。9月の秋場所前には、関係者に声を掛け、お別れの会を開く予定だ。「横綱は本当に気配りをしてくれる人です」と床蜂。苦楽をともにした30歳下の“弟弟子”の温かい心遣いに、今は感謝の気持ちしかない。
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