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【岡崎真の目】羽生、着氷時かかとに重心乗りすぎ もったいなかった冒頭4回転

2019年09月16日 08:30

フィギュアスケート

【岡崎真の目】羽生、着氷時かかとに重心乗りすぎ もったいなかった冒頭4回転
フリーで収穫と課題の滑り(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート オータム・クラシック最終日 ( 2019年9月14日    カナダ・オークビル )】 冒頭の4回転ループとサルコーはもったいなかった。ジャンプ自体は良かったのに、降りる時に少しカクンと深く沈みすぎたような感じになってしまった。着氷時に重心がかかとの方に乗ってしまうと足が滑らない。どちらもかかとの方まで体重が落ち込んでしまい、ステップアウトしてしまった。羽生は以前から時々腰が深く沈み込むような着氷をすることがある。着氷動作さえしっかりとしていれば普通に成功できていたはずなので残念だった。
 後の要素は淡々とこなしたものの、4回転トーループでは両方とも回転不足を取られた。少し回転が足りないぐらいのほうが後の流れがつくりやすくはあるのだが、こういう降り方をするとダメだということが分かったのは収穫。自分のことはよく分かっているクレバーな選手なので、十分に修正は可能だ。

 全体的にフリーは入っているものも難しいし、内容も濃い。まだ要素をこなすことに一生懸命で、SPに比べるとプログラムの細かいところまでは手が回っていないような印象を受けた。ミスがあったこともあるが、演技点も伸びていないので、これから対策を練ってGPシリーズに臨んでほしい。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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