右代、出場枠減ではじかれる可能性あった 本物の“アスリートファースト”を

2019年09月19日 08:15

陸上

右代、出場枠減ではじかれる可能性あった 本物の“アスリートファースト”を
陸上男子十種競技日本記録保持者の右代啓祐 Photo By スポニチ
 【27日開幕 陸上世界選手権 】 【記者の目】思い込みを排除することがリスクマネジメントの初歩である。今回は「まさか起きないだろう」という思い込みが引き起こした最悪の事態だった。
 「ハインリッヒの法則」というものがある。一つの重大事故の下には29の小さな事故、300の異常があるというものだ。日本陸連によると、今大会の混成出場枠は36から24に削減されていた。今季ベストが世界48位の右代が、はじかれる可能性はあった。麻場強化委員長は「これまで事例がなかった。全然疑わなかったところに落ち度がある」と認めたが、この小さな異常に声を上げた人はいなかったのだろうか。

 アスリートの競技人生を左右するかもしれない事務手続きに、どれほどの緊張感を持って当たったかも疑問だ。1年を切った東京五輪へ、本物の“アスリートファースト”を見直してほしい。(陸上担当・河西 崇)

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