スコットランドの14人先発入れ替え 日本が次に目指すべき境地とは
2019年10月09日 09:30
ラグビー
かつて日本も同様のターンオーバー制を採用したことがある。有名なのがジョン・カーワン・ヘッドコーチが率いた11年ニュージーランド大会。初戦でフランスに健闘も、続くニュージーランド戦は先発10人を入れ替える1・5軍で臨んだ。ニュージーランド戦から中4日で迎えるトンガ戦に必勝を期すための策だったが、これが指揮官の出身国でもある相手の逆鱗(げきりん)に触れた。結果は7―83の大惨敗。結局、トンガにも勝てず、最終戦ではカナダに引き分け未勝利。ターンオーバー制は不発に終わった。
4年前のイングランド大会でも、初戦の南アフリカ戦からスコットランド戦まで、中3日しかなかったのは周知の通り。だがJKの後任となったエディー・ジョーンズHCは、節目ごとに繰り返される「ターンオーバー制を採用するのか?」との問いを否定し続けた。結論を言えば、スコットランド戦で変更となった先発は6人。ケガ人の影響もあり、変更人数は少ないとは言えないが、リザーブを含めた23人で見れば、変更は3人しかいない。
スコットランドの策が吉と出るか凶と出るか。結論はまもなく出るが、日本も4年後は再び真剣に考えなければならない状況になるだろう。今大会は開催国として、試合日程は優遇されたが、フランスで開催される23年大会は、今回のような優遇は望むべくもない。国際統括団体ワールドラグビーが日程面の不均衡、不平等の改善に取り組んでいるとは言え、完全に解消できるとは思えないからだ。
最新の世界ランキングでは、8位の日本が9位のスコットランドを上回る。これは一つの指標として、欧州の伝統国にまだまだ学び、追い付かなければならない面はたくさんある。堂々とターンオーバー制を採用できるほどの選手層が、日本が次に目指すべき境地だろう。(記者コラム・阿部 令)
おすすめテーマ
2019年10月09日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
マブスの馬場雄大がプレシーズン初戦に途中出場 17分で7得点
-
日本代表が練習 森会長はロシアびいき?
-
スコットランドの14人先発入れ替え 日本が次に目指すべき境地とは
-
LPGA 来季からアマ出場を制限 上限8試合に 学業や部活との両立懸念で
-
レメキ 先発14人変更のスコットランドにメラッ「相手をリスペクトしてない」
-
リーチ主将の誕生日で結束 13日大一番へ ピッチ外でも「ONE TEAM」
-
松っちゃん似!?中島イシレリに驚きオファー ダウンタウンDX出演要請
-
ラファエレ、細部修正 レフェリー助言に「オフサイド気味になる悪い癖指摘してくれた」
-
ファンデルヴァルト、ラインアウト警戒 長身揃いの相手に「しっかり仕事したい」
-
台風19号接近 組織委は“代替会場開催”も模索
-
スコットランド指揮官「信じられない」 日本VSサモア判定に不満
-
スコットランド“控え”でも勝ち点5自信 ロシア戦前日練習
-
南ア、大勝で決勝T進出 日本と準々決勝で対戦する可能性
-
【ラグビーW杯2019】9日の見どころ
-
テコンドー協会会長 理事総辞職を“拒否”「この問題自体が審議事項に当たらない」
-
テコンドー協会・金原会長 拳銃襲撃報道認めた「撃たれました」
-
八村 名刺代わりのダンク!オープン戦初戦で「手応え」12点
-
異次元の存在感!ロケッツ・ハーデン爆発34得点 16年ぶり日本開催
-
競歩 鈴木 五輪は50キロ専念「取り合ってもデメリット」
-
貴景勝 若い衆に熱血指導「やれば強くなるんやから」
-
琴奨菊 ラグビー日本代表 姫野にエール「全ての力を出し切って」
-
ウッドランドが2度目の出場へ 11月ダンロップ・フェニックス
-
奈紗 世界ランキング自己最高の3位に 渋野は11位のまま
-
宮里藍さん 男子試合初のリポーターに「貴重な経験になりそう」
-
日本男子が決勝進出 体操団体総合予選
-
ゴヴォロヴスキー 中学男子でトップ