御所実、史上最少失点で悲願初Vへ 押させて構築“黒い壁”4戦わずか10失点
2020年01月06日 05:30
ラグビー
突破を図った相手CTBが中央ライン付近で孤立したところを4人がかりで奪い返し、すぐに右へ展開。素早いパス回しでゴール前に押し寄せ、同8分にフランカー長船が先制トライを挙げた。
風上の前半に3トライを挙げて主導権を握る一方、強いFWを持つ常翔学園に対し、終始、数的不利をつくらなかった。竹田寛行監督(59)が守備の約束事を明かした。
「体が小さいのでトリプルアクション、1人で2つ3つと仕事をしないと、きょうのゲームは成り立たない」
(1)タックルし、(2)すぐに起き上がって、(3)サポートやジャッカル(タックル後に素早く相手に絡む)に入る。どこもやりたいはずの「トリプルアクション」を徹底できるのは、「できなかったら、なぜできないかを追求する。練習の質です」と、石岡が説明する日頃の姿勢のたまものだった。
小さいからこその戦術は、スクラムにも表れた。自信を持つ常翔にマイボールで何度も押されたが、プロップ津村は「うちは強くない。崩れると反則になる。だから押されるようにした」と、意図的だと種明かしをした。
前日は、押されてもキープする練習を繰り返した。ラグビー憲章では、「あらゆる局面で争奪すること」を基本精神に掲げるものの、高校はスクラムを1・5メートルしか押せない決まりがある。ルールにのっとったプレーの選択と集中ができていた。
1年生SO仲間のパス先を読み、相手バックスに仕事をさせなかった守りも秀逸。今大会初トライを許したとはいえ、4試合でわずか10失点で決勝へ進む。1トライが5点になった92年度以降、最少失点優勝は、09年度の東福岡の24。初優勝だけでなく、記録的鉄壁Vにも王手をかけた。
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