梶原、初五輪切符!自転車女子オムニアムで日本勢初の快挙「母の声援が背中押してくれた」
2020年03月01日 05:30
自転車
激動のレースだった。スクラッチ、テンポレースを終えて独走態勢を築いたが、最下位選手が1人ずつ脱落する続くエリミネーションでハプニングが起きた。終盤にカーブの出口で他選手と接触し、落車。レース全体が一時中断した。左腕を負傷しながらもレースに復帰し、3着に食い込んだ。「苦しいところで母の声援が背中を押してくれた」。首位で迎えた最終ポイントレースは左肘にサポーター、左膝にばんそうこう姿で逃げ切った。
成長のきっかけは昨年の世界選手権だった。3位と同ポイントながら、着順差で4位と悔しい思いをした。現在、大学4年生。卒業研究のテーマを苦手種目エリミネーションの戦術とし、世界選手権の動画を1000回以上見直した。さらにレースを消化するごとに反省点を見つけ、練習計画を修正。自らを解剖し、進化を遂げた。
競泳から転向し、わずか7年。金メダル候補の本命に急浮上しても、梶原に慢心は一切ない。「自信を持って残りの期間トレーニングし、必ず東京五輪で金メダルを獲りたい」。地に足を着け、頂へ突き進む。
▽オムニアム トラックレースの複合競技。1日に4種目行い、成績をポイント換算して順位を決定する。(1)スクラッチ=女子は距離7.5キロで着順を争う(2)テンポレース=周回ごとに先頭の選手にポイント(3)エリミネーション=周回ごとに最下位の選手が脱落(4)最後は2人によるマッチレースとなるポイントレースで、女子は20キロ。周回によりスプリントを行い、ポイントを獲得する。4種目の合計点で優勝を争う。五輪では12年ロンドンから正式種目となった。
◆梶原 悠未(かじはら・ゆうみ)
☆生まれ&サイズ 1997年(平9)4月10日生まれ、埼玉県出身の22歳。1メートル55、56キロ。太腿は55センチ。血液型O。 ☆競泳 1歳から始め、主に自由形の中距離で小4から中2まで全国大会に出場。現在も練習に取り入れる。 ☆競技歴 13年の筑波大坂戸高入学後に陸上競技と迷い、顧問の誘いで自転車に転向。14年全日本選手権ジュニアでロードレース、タイムトライアル制覇。17年W杯第3戦のオムニアムで日本女子初の金メダル。 ☆大学生活 大学内の移動も自転車だが、スピードを出しすぎないようタイヤの空気圧を減らしている。4月から筑波大大学院に進学予定。 ☆リフレッシュ法 音楽鑑賞と読書。練習中によく聴くのは米津玄師。バラードでテンションを上げる。好きな本のジャンルはフィクションで好きな作家は東野圭吾。 ☆夢 東京五輪金メダルが目標。その後は個人でスポンサーをつけて海外挑戦も視野に入れる。五輪後のご褒美は「米国のディズニーランド」。
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